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中環にドラフト・カクテルバー「DRAFT LAND」 マシンで40種超のカクテル提供

香港に登場したクラフトカクテル

香港に登場したクラフトカクテル

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 カクテル界の新しい流れであるクラフトカクテルを提供する「DRAFT LAND」(63 Wyndham Street, Central, Hong Kong Tel: 2711 8809)が12月28日、ソフトオープンした。同店はカクテルを気軽に安く飲むことをコンセプトにし、香港で影響力をもつバーテンダーが作るカクテルを飲むことができる「バーテンダーを置かないバー」としても注目を集めている。

ドラフトカクテルバー「DRAFT LAND」の外観

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 近年、設備の機械化やAIに投資することで人手不足解消や事業の効率化を図る動きが先進国を中心に広がりを見せているが、バーと言えば、バーテンダーがカウンター越しに自らのアルコールの知識とテクニック、センスを駆使してカクテルを楽むスタイルが一般的。しかし同店にはバーテンダーがおらず、カクテル専用に開発されたマシンを使って店員がカクテルをグラスに注ぐ。店名の「DRAFT LAND」も「ビールではないがドラフトビールを飲むときのようのような気軽な感覚で」という思いも込め、店名には「COCKTAILS on TAP」の文字を添える。

 カクテル専用マシンの後ろにはバーテンダーならぬ「ドラフトデンダー」が常駐し、マシンを調整する。このマシンは、創業者の鄒斯傑(Angus Zou)さんと黎振南(Antonio Lai) さんの2人が独自に創作した40種類以上のカクテルを作ることが可能で、店員は24個あるタップ(注ぎ口)から客が注文したカクテルをグラスに注ぐだけ。中環で、店のオリジナルカクテルを頼めば最低100香港ドル以上することは当たり前だが、バーテンダーがいらないことで人件費の負担を抑え、同店では90香港ドル~の価格に設定としたという。

 同ブランドは2018年に台北で成功し、その年の年末に香港に進出してきた。創業者の鄒斯傑さんが台北で営業している「Alchemy」は2012年のアジアのベストバーで15位に入っているほか、世界中のバーからゲストのバーテンダーとして招待されている。一方、共同創業者の黎振南さんは「Quinary」「Origin」「The Envoy」など香港でポジションを確立しているバーのオープンに携わるなどの経験を持つ。その2人がバーテンダーを雇わないという、一種の賭けともいえる業態に挑戦している。

 「Silver Fizz」(90香港ドル)はジンをベースにライム、ハーブの一種であるディルを加えた爽やかなカクテル。「Soju Martini」(120香港ドル)は韓国の酒ソジュにシェリー酒で割り東南アジアに生息する植物パンダンを加えた大人のカクテルだ。

 営業時間は17時~翌1時(金曜・土曜は夜2時)。日曜定休。

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