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香港初の「ドンキ」開業 物価の高い香港で破格の安さをアピール

食品関係を充実させた香港の店舗

食品関係を充実させた香港の店舗

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 香港の尖沙咀ネーザンロード沿いに7月12日、「DON DON DONKI ミラプレイス2」店(B1 floor,Mira Place2,118-130 Nathan Road,Tsim Sha Tsui,Kowloon)が開業した。香港初出店となる。

店内には焼き芋などを販売するイートインコーナーも

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 現在国内では350店舗を数え、PPIHグループの海外における店舗開発は、ハワイやカリフォルニアなど、米国でのM&A方式による買収で現地のローカルの商品を多く扱う店舗と、同社初の進出となったシンガポールなど日本市場向けの商品で構成される店舗があるが、香港もシンガポールやタイと同様、一から設立し香港進出を果たした。

 店舗面積は2万3000スクエアフィートで、以前はアパレルショップなどが入居したビルの地下1階全フロアを使って展開する。日本でこの規模の店舗であれば、食品の割合はそこまで大きくないが、香港はターゲットをローカルの香港人と日常で使う香港人に置いていることもあり、食品だけで全体の半分のフロアを使う。店内を「スイートポテトファクトリー」「プレミアムクオリティーの肉」「すし、刺し身」「総菜」「菓子類」「食料雑貨」「果物」「生活用品」「ヘルスケア商品」の9カテゴリーに分け、総菜コーナーにはお好み焼きや白ご飯をはじめ、唐揚げや串物なども。弁当には、プレミアム和牛が入ったすき焼きランチボックス、ポークかつなどさまざまな種類をそろえる。日本でも人気の焼き芋もコーナーを設け、その場でもおなかを満たす商品も用意した。

 肉はサシが入った高級和牛が並び、ミシュランシェフなども求めることがある希少ブランドの尾崎牛や白豚などの商品もある。香港人が好きとされるサーモンの刺し身や炙(あぶ)りだけでも多くの冷蔵ケースを使い、これらの商品は販売の数字を見ながら売り場面積を調整をしていくという。「産地はあまり意識していない」というが、香港人の北海道好きを意識して、北海道産の商品はPOPなどで分かりやすく訴える。北海道手土産コーナーまでも設けた。

 香港店にしかない取り組みとしては、香港で国民食といっても過言ではない「出前一丁」を、あえて日本で製造され日本から輸入したものを平積みする。その横には香港にしかない、縦長パッケージの乾麺を並べるなど、細かい部分で香港らしさを追求した店づくりを目指す。

 北海道四元豚=26香港ドル(100グラム)、ステーキ用和牛(肩)=83香港ドル(同)、白菜1/4=20香港ドル、京みず菜=25香港ドル、飛騨ほうれんそう=19香港ドル、大根=15香港ドル(1本)、ネギ=16香港ドル(1束)、ミニトマト=19香港ドル(1パック)など。貝付きの冷凍ホタテ=100香港ドル、冷凍ウナギ=100香港ドル(2尾)、レトルトカレー19.8香港ドル~、桃1箱(約8個)=150香港ドル、うまい棒30本=25.8香港ドルなど。10万ドルのウイスキーや「森伊蔵」などのプレミアム焼酎、日本酒、ナマコなども取り扱う。焼き芋は20香港ドルで販売予定。パーティーグッズも日本と同じラインアップのコスプレ用品から、かき氷器、そうめん流し器までを積み上げている。

 ドンキのキャラクター「ドンペン」は10時~20時まで店舗に登場し客をもてなし、香港をテーマソングは英語と広東語で国内と同じように一日中流れている。多くの客で混乱が起きないようにとレジはフロア面積の約3分の一を占め、全部で39台を設置。混雑の解消対策をあらかじめ講じた。

 香港法人のオペレーションダイレクター、竹内三善さんは「香港店は多くのお客さまに愛される自信があり、多くの観光客にも注目してもらえると思う」とコメント。「今後もアジア太平洋地域に、さらなる進出を図りたい」と意気込む。香港にも複数店舗をオープンさせる考えだ。

 24時間営業。

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