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香港ディズニーランドで徳島の阿波踊り 徳島産食材を使ったミッキー型メニューも

香港ディズニーランドに異色の花を咲かせた徳島県の阿波踊り

香港ディズニーランドに異色の花を咲かせた徳島県の阿波踊り

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 香港ディズニーランドで11月16日、徳島の阿波踊りを披露するイベントが開催された。在香港日本総領事館が主導する「日本秋祭in香港」の一つで、香港政府観光局が推進する「日本香港観光年」の一環。香港での阿波踊りの披露は昨年のランカイフォンカーニバルに続き2回目で、イベントには徳島県から後藤田博副知事も出席した。

園内を練り踊る徳島の阿波踊りに沿道の観客も喜ぶ

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 後藤田副知事は「地元香港や海外からのゲストにとって、ディズニーランド内で阿波踊りを見るのは初めてのことだと思う。430年以上の歴史をもつ楽しい伝統を香港ディズニーランドにもたらすことができた。阿波踊りは誰もが輪に入ることができる平和の象徴」と香港での開催に感謝を述べた。ディズニーランドのマネジングダイレクターは「同園はミッキーと仲間たちとの特別なディズニー体験を通じて世界中のゲストにおもてなしを提供している。ここに徳島の阿波踊り公演を組み合わせた新しい体験をもたらすことができた」と歓迎し、「今後もより多くの文化交流と観光促進のための機会を作っていきたい」と話した。

 15時にスタートしたイベントは同園のパレードでも使われる「メインストリートUSA」に三味線、太鼓、鉦鼓、篠笛など総勢30人の踊り手が2拍子を刻みながら練り歩いた。踊り手の連の中には子どもの姿もあり、通常のパレードとは異なるパフォーマンスに沿道に集まった多くの人は笑顔で歓声を上げ笑顔を浮かべていた。同園では12月15日までの1か月間、徳島県産の鳴門金時と地鶏「阿波尾鶏」を使ったメニューを園専属のシェフが考案し、ミッキーマウスの顔を模った「鳴門金時とターキーチキンパイ」(30香港ドル)、「鳴門金時と小豆のホットケーキ」(38香港ドル)、ほかにもチーズケーキやジンジャーゼリーなどをフードワゴン「メインストリートマーケット」で販売する。レストラン「メインストリート・コーナーカフェ」では、鳴門金時を阿波尾鶏で巻いたドイツの定番料理「ルーラード」(298香港ドル)にはサツマイモをボール状にして揚げたものや野菜のソテーにグレイビーソースを添えて提供する。

 徳島県は鹿児島県と並び、宿泊者数の割合で香港人の県内宿泊が1位を記録する数少ない県。その記録は6年連続に及ぶが、背景には香港内での積極的な発信もあり、SOGOやAEON、YATAなどの総合スーパーや百貨店でのフェアなども定期的に展開している。食品のみならず、徳島県北部の藍染め文化も紹介しようと現在、PMQの「ARTS & CRAFTS STUDIO」で今月27日まで、阿波天然藍染め企画展「AWA INDIGO PROJECT」を開催中。藍染め職人が丹精込めて作った作品の中から、日常生活で気軽に藍を使えるように、藍で染め上げたアクセサリーや木、革などを集めて販売している。

 冬に向けて、同県が推すアイテムの一つが「イチゴ」。「さちのか」を中心に品種が多いのが特徴で、徳島でイチゴ狩りを楽しむ香港人も多い。昨年度の冬季に初めて就航した季節定期便は今年度も、12月11日から翌年3月28日までキャセイドラゴンによる運航を予定。毎週水曜・土曜の週2便、香港と徳島をダイレクトにつなぐ。香港の旅行会社EGLの旅行商品には徳島インアウトの商品のほか、関空イン京都や岡山なども組み合わせたものなど徳島の立地を生かした商品も用意している。香港に無い秘境「祖谷」などの人気が高いという。

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