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創作中華「名潮食館」、香港で新規出店が続く「K11 MUSEA」にオープン

カボチャのピューレを練り込み定番点心に新鮮味を加えた一品

カボチャのピューレを練り込み定番点心に新鮮味を加えた一品

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 尖沙咀駅直結、プロムナード沿いにできたショッピングモール「K11 MUSEA」に続々と飲食店がオープンする中、広東料理をメインとした中華料理店「名潮食館(Mr. Ming’s Chinese Dining)」( 113A, 1/F, K11 MUSEA, Victoria Dockside, 18 Salisbury Road, Tsim Sha Tsui, Hong Kong TEL: 2119 2949 )が1月15日、オープンした。経営は香港でレストラン・バー「Foxglove」や「磅太太(Mrs.Pound)」を展開するMing Fat Houseが手掛ける。

店内は架空のオーナー「Mr. Ming」の邸宅という設定

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 メニューは架空のオーナー「Mr. Ming」の祖父が残したレシピから作られたという設定で、清朝にさかのぼる同氏の家系で代々受け継がれた「秘密のレシピ」を食べられるのが同店。ターコイズとオレンジを基調とした、コンテンポラリーでスタイリッシュなデザインが特徴の店内も「Mr. Ming」の邸宅という設定。詩人である彼は中国美術の熱心なファンで、アンティークやコインのコレクターでもあり、2フロアに及ぶ店内の至る所に中国美術と工芸品を飾る。

 点心や広東料理をメインに提供する同店のエグゼクティブ・シェフを務めるのは、インターコンチネンタルグランドスタンフォード香港のミシュラン1つ星広東料理店「海景軒」やスパイスを大量にのせた大ぶりのカニ「スパイシークラブ」の有名店「橋底辣蟹」でシェフを務めた孔祥安さん。孔さんが考案する革新的な広東料理のメニューをヘッドシェフとして実際にキッチンを切り盛りし仕上げるのは、30年以上の料理人歴を誇り水上レストラン「ジャンボ」や海外で多くの経験を積んだ邱俊明さんだ。経験豊富な2人のタッグで人工の原材料や添加物を使わず、伝統的な中華料理に新鮮な解釈を加えて提供する。

 一例として、点心の定番メニューの一つ、カスタード入り蒸しパンは、カスタードクリームに日本の明治牛乳を合わせてミルキーに仕上げた餡(あん)を、カボチャのピューレを練りこんだパン生地で包み蒸したもので、「●香南瓜包」とメニューに載せる。「家郷梅菜叉●包」は通常のチャーシューまんじゅうにマスタードピクルスを加えることで酸味が特徴の一品に仕上げた。

 素材にもこだわる同店ではチャーシュー「黑豚肉叉燒皇」に脂身の模様が見られるイベリコ豚を採用した。他のお薦めメニューは、自家製のもちもちの皮と一緒に提供する北京ダック「潮食片皮鴨」や「しびれる辛さ」が特徴の四川の魚料理「水煮桂花魚」、南アフリカ産のアワビと雲南省のキノコを炒めた「羊肚耳炒鮮鮑片」、牛肉のショートリブと3種類の香り高いキノコをハスの葉で包んで蒸した「荷葉菌香牛肋肉」など。代替肉「オムニポーク」や「ビヨンドミート」を使ったベジタリアンメニューも取り入れている。

 営業時間は、ランチ=11時~16時30分、ディナー=18時~22時。

 ●=女へんに乃。叉●包=月へんに南。

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