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香港・ 炮台山の焼味店「CHOP CHOP」が石焼き土鍋ご飯 和牛やフォアグラなど変わり種も

冬にあわせて香港の土鍋ご飯メニューが登場

冬にあわせて香港の土鍋ご飯メニューが登場

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 チャーシューをはじめガチョウ、鶏や鳩をローストにした広東料理のソウルフード「焼味」を提供する「CHOP CHOP」(Shop 3, G/F, 18 Wang On Road, Fortress Hill, Hong Kong TEL 3618 7718)が12月21日、10種類の石焼き土鍋ご飯「●仔飯」の提供を始めた。炮台山と沙田店の両店で展開する。

「料理の神様」と呼ばれるダイ・ルン(Dai Lung)料理長

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 香港でも寒さを告げる風物詩の一つでもある「●仔飯」だが、同店は1996年公開のチャウ・シンチー(周星馳)監督作品「食神」(邦題「料理の神様」)と関わりがある。映画にも登場するご飯の上にジューシーなチャーシューをスライスし、目玉焼きをのせた「叉焼鹹蛋飯」は映画公開後、ダイ・ルン(Dai Lung)料理長が改良し同店のシグネチャーメニューとして掲げる。ダイ料理長は香港の「料理の神様」と呼ばれるようになり、周監督が「料理の神様」と書かれた大きな金メダルを贈ったことも。チャーシューは11時30分、13時30分、16時30分、18時30分と1日に4回焼き上がる。

 チャーシューと目玉焼き、香ばしいご飯の組み合わせはシンプルなレシピながら、新鮮な豚バラ肉を使い、強度の高い中国産ローズワインとダイシェフ独自のレシピでマリネした肉は低温で長時間ローストし、外側は軽く焦げ目をつけ、内側は柔らかくジューシーな肉質で、豚肉本来の「甘み」が感じられるようにしているという。人工着色料なども一切使わない。豚肩肉を使った広東料理のチャーシューとは異なり、戴シェフは豚バラ肉の風味を重視する。

 同店では、黒龍江省で栽培された米を使う。冬が長い黒龍江省の五常市では1年に1回しか収穫できないが、澄んだ粒と繊細な香りが特徴の米が育つという。卵は、普通の卵よりも小さく、高タンパクで栄養価が高く、卵黄が濃厚で、透明感のある卵白がある若い雌鶏が産む「初産卵」を使う。

 今回の季節限定でメニュー化した10種の「●仔飯」は、ソースは2年の歳月をかけて発酵させた天然のしょうゆで、MSGや人工添加物を使わず香り豊かな大豆の風味が特徴。和牛と卵「日本肥牛窩蛋」(120香港ドル)、フォアグラとアミガサタケ「鵝肝羊肚菌」(120香港ドル)などの変わり種のメニューもある。ほかにも、シイタケと中華ソーセージ「北菇鶏臘腸」、鶏肉と椎茸と山芋「淮山杞子北菇鶏」、豚バラ肉とカボチャ「排骨南瓜」、豚バラ肉と中華ソーセージ「排骨臘腸」、魚の塩辛と豚ひき肉「鹹魚肉餅」(各80香港ドル)など定番のアイテムも用意。さらにそれぞれのメニューにシイタケ(8香港ドル)や卵、中華ソーセージ(10香港ドル)、チキン、ポークリブ(各15香港ドル)などを追加することもできる。

 営業時間は11時~21時。現在は新型コロナ肺炎措置に準じて営業。

●=保かんむりに火

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