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試運転中の屯馬線第1期と西鉄線、5月2日の始発は7時30分に

いよいよ、秋に向けて1本に繋がる予定の屯馬線

いよいよ、秋に向けて1本に繋がる予定の屯馬線

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 香港鉄路(MTR)は4月14日、屯門(Tuen Mun)から紅●(Hung Hom)を経由し烏渓沙(Wu Kai Sha)を結ぶ「屯馬線(Tuen Ma Line)」について、第3四半期の全面開通を目指して試運転を始めているが、その影響で5月2日の始発は午前7時30分に遅らせることを明らかにした。

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 屯馬線は、現在、屯門と紅●とを結ぶ「西鉄線(West Rail Line)」と、啓徳(Kai Tak)烏渓沙とを結ぶ「屯馬線第1期(Tuen Ma Line Phase 1)」が運行されている。紅●から啓徳までの残り区間(宋皇臺(Sung Wong Toi)-土瓜湾(To Kwa Wan)-何文田(Ho Man Tin)の4駅)を2021年第3四半期に供用開始することを計画している。これが全て完成すれば、屯門から烏渓沙までを1つの路線として運行する「屯馬線」の完成形となる。

 特に西鉄線では、屯門から屯門南(Tuen Mun South)まで延伸する計画があるほか、途中に洪水橋(Hung Shui Kiu)駅という新駅の建設も計画している。全てが完成すれば、総延長57キロ、29駅、所要時間は1時間強で、九龍(Kowloon)と新界(New Territories)を横断かつ縦断する路線となる。

 工事は紆余(うよ)曲折があったもののレールそのものはすでに1本でつながっており、MTRは4月から6月にかけて、6回から8回にわたって屯門から烏渓沙の間で、終電が終わった後の夜間に試運転を行う。そのうち、5月1日から2日にかけて行うテスト走行は、実際の運行と同じような形で走行することで、運行システムが正常に作動するかどうか、転落防止ドアが機能するかなどの確認を行う。その日だけで50回以上の試運転を行うことから、2日は通常の始発前に終了できないため、西鉄線と屯馬線第1期の始発列車は午前7時30分と通常より約2時間ずれ込むことがになった。

 MTRでは、2日については午前5時15分から10路線の無料の臨時シャトルバスを、250台のバスを使って2分~10分間隔で代替運行する。このために300人を増員して運行をスムーズに行えるよう対応する。

 西鉄線は、K99線=屯門-兆康(Siu Hong)-天水圍(Tin Shui Wai)-朗屏(Long Ping)-元朗(Yuen Long)-錦上路(Kam Sheung Road)-?湾西(Tsuen Wan West)-美孚(Mei Foo)。W3線=美孚-南昌(Nam Cheong)-柯士甸(Austin)-尖東(East Tsim Sha Tsui)-紅?。D1線=元朗-青衣(Tsing Yi)。D2線=錦上路-大埔墟(Tai Po Market)。W1線=天水圍-青衣。W2線=屯門-欣澳(Sunny Bay)の合計6路線。

 屯馬線第1期では、M24線=烏渓沙-馬鞍山(Ma On Shan)-沙田圍(Sha Tin Wai)-車公廟(Che Kung Temple)-大圍(Tai Wai)-顯徑(Hin Keng)-鑽石山(Diamond Hill)-啓徳。M17線=大水坑(Tai Shui Hang)-大学(University)。T1線=馬鞍山-大学。T2線=第一城(City One)-大圍の4路線。

 MTRでは乗客が多いと想定されるD1線の元朗-青衣間の所要時間は約20分になるとしたが、当日は余裕をもった早めの行動を呼び掛ける。

 紅●=石へんに勘。

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