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香港にコクヨのポップアップストア デザインアワードの商品を紹介・販売

店内では過去受賞作品を商品化したものも販売

店内では過去受賞作品を商品化したものも販売

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 香港の深水●にあるコンセプトショップ「合舍 Form Society」(186 Tai Nan Street, Sham Shui Po, Cheung Sha Wan, Kowloon)で9月22日、コクヨのポップアップショップ「KOKUYO DESIGN AWARD pop up store」が始まった。

販売する商品は来場者が試し書きをして、使い心地を確かめることができる

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 コクヨは現在、全世界に向けて「KOKUYO DESIGN AWARD」への応募を募っている。コクヨデザインアワードとは、創造プロダクトデザインの国際コンペティションで、広く世界から提案を集め、優れた作品を商品化する。昨年は国内外58カ国から合計1401点の応募があった。今年のテーマは「Unlearning」。10月15日でにエントリーを締め切り、その後、来年3月に最終プレゼンテーションがあり、優勝者には賞金200万円を贈る。これまでにも、「カドケシ」「なまえのないえのぐ」 「本当の定規」など20点の受賞作品を商品化している。

 今回、昨年のノミネート作品8点と過去に商品化された商品25点を展示する。例えば、「ペーパーラップノート」は食品ラップのように好きな分だけ紙を切って使えるロール型のノート。ほかにも、灰色の紙に黒と白の文字を書くというコンセプトから、2018年に優秀賞を獲得した白と黒で書くノートも紹介。紙の色に対して暗い色の文字と明るい色の文字は同時に読みにくいという視覚が持つ性質を利用することで、「大切な部分を際立たせる」「周辺情報を十分に記せる」「光と影を描ける」など、「ノートの新しい使い心地を楽しむことができる」という。

 昨年のノミネート作品から選ばれた「パッケージなペン、ペンなパッケージ」は、パッケージと一体化したペンの提案で、再生紙でできたパッケージが、そのままペンになっているので、包装やボディに使われているプラスチックを削減することができる。再生紙を使っておけば使い捨てをしても良いというパラドックスに対して、再生紙という素材が持つ独特な温もりや、可塑性をペンのボディーとして落とし込み、単に環境に優しいだけでなく、「純粋なモノとして愛されるたたずまいを追求している」という。

 デザインアワードとは別にコクヨが展開する「ジブン手帳」も販売。ショップ内にあるカフェでは試し書きなどもしながら商品の使い心地を試せるようにもした。さまざまな工夫が凝らされている日本の手帳は香港でも人気が高いため、9月の新学期に合わせて紹介する。手帳は毎年変わるものだが、年を越しても残したい情報もあるメモのページは足りなかったり余ったりすることから、ジブン手帳は「DIARY」と「LIFE」と「IDEA」の3分冊スタイルで販売。「1年で終わり」ではなく「一生使える」手帳をコンセプトに設計し、香港にも一定のファンがいることから特設コーナーとして展開する。

 25日13時30分~15時は、セミナーも開催する。同アワードの日本の事務局と香港をつなぎ、過去ノミネート作品の選考ポイントや受賞作品の評価ポイントの説明などを行う。参加者の質問にも答える時間も設ける。

 ●=土へんに歩。

 営業時間は12時~19時。9月28日は休み。10月3日まで。

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