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香港で「サイクロソン」が復活 4年ぶり、新ルートは港珠澳大橋を走る

今年はレース場所を港珠澳大橋(HZMB)に変えて展開する

今年はレース場所を港珠澳大橋(HZMB)に変えて展開する

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 香港政府観光局(HKTB)は、自転車イベントの「香港サイクロソン」を来年1月16日に開催すると発表した。2018年以来4年ぶりの開催となる。会場については、これまでは香港中心部を走るルートだったが、今回は香港とマカオ・珠海を結ぶ港珠澳大橋(HZMB)が舞台となる。

レース会場となる香港とマカオ・珠海を結ぶ港珠澳大橋(HZMB)

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 2018年の大会ではプロの自転車レース「ハンマーレース」に組み込まれるなど人気を誇っていたサイクロソン。2019年は逃亡犯条例改正案に伴うデモ、2020と21年は新型コロナウイルスの影響で開催できなかったことから4年ぶりの再開となる。

 サイクロソンは過去4回開催されているが、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)をスタート/ゴールとするルートで開催してきた。今回は26キロと48キロの2種類を開催するが、いずれもHZMBの出入り口である香港国際空港横にある港珠澳大橋香港口岸(HZMB HK Port)に会場を移す。具体的なルートだが、26キロはHZMB HK Portをスタートしてマカオへ向かう道である港珠澳大橋香港連接路(HZMB Link Road)沿いに走る。途中、観景山隧道(Scenic Hill Tunnel)を抜け、港珠澳大橋東人工島(HZMB Eastern Artificial Island)手前で折り返し、スタート地点に戻る。48キロは26キロのように同じスタート地点を後にし、トンネルを抜けてマカオに向かい26キロと同じように人工島手前で折り返す。戻りのトンネルを抜けた後、再び折り返して、3度目となる観景山隧道を通過して、人工島手前の折り返し地点に向かう。折り返した後はスタート地点にまで戻るとゴールだ。今回は、給水ポイントは設置されないことから、自分で用意する必要がある。

 参加資格は16歳~70歳で、2015年~2018年に開催されたサイクロソンで30キロまたは50キロのレースに参加し、35キロ以上走りきれた経験がある人が条件となる。2022年1月2日の時点で、18歳以上は米ファイザー/独ビオンテック社が開発・製造し、中国本土・香港・台湾における販売代理店である上海の復星医薬(Fosun Pharma)が供給する「復必泰(Comirnaty)」か科興控股生物技術(Sinovac Biotech)が開発した「克爾来福(CoronaVac)」のワクチン接種が完了し、14日以上が経過していること。16歳、17歳は1回目のワクチン接種が終えている必要がある。参加48時間前にPCR検査を受け陰性でなければならない。

 今回は新型コロナウイルスの影響を鑑みて、5時スタートの48キロは1000人、26キロは7時35分スタートのA組が1000人、9時10分スタートのB組1000人の合計3000人に定めた。受け付けは11月20日~30日で、中止になった2019年大会の参加予定者は優先的に参加できる。予定数をオーバーした場合は抽選を行い、参加資格者には12月5日14時までに参加資格者にメールで通知が届く。参加者は12月7日までの参加費(48キロは750香港ドル、26キロは500香港ドル)を支払う必要がある。

 HZMBでは観戦ができないことから、香港市民に実際に自転車で走るコースを体験してもらおうと、2022年1月3日~16日、26キロのコースを無料で疑似体験できるバーチャルレースの会場を設置する。場所は旺角(Mong Kok)の體育互動體驗館(Sports Expo)と尖沙咀の運動電競館(AME Studium)を予定している。

 一方、毎年4月に開催する7人制ラグビーの祭典「香港セブンズ」は新型コロナウイルスの影響で延期を繰り返してきたが、依然として税関の厳しい水際対策で不確実な要素があるとして、2022年11月4日~6日に延期した。延期は5回目となる。

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