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日本、再鎖国へ 香港から日本への帰国は、指定場所での3日間の強制隔離

日本人の帰国も3日間の隔離が必要に

日本人の帰国も3日間の隔離が必要に

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 日本政府は11月29日、オミクロン株についての水際対策について、30日零時より新規外国人の入国を1カ月程度、入国を一時停止することを発表した。香港在住日本人が帰国する場合は、検疫所長が指定する場所で3日間強制隔離と入国後3日目にPCR検査を受けることになる。

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 香港は30日現在、累計感染者数が1万2437人、死亡者は213人、回復者1万2391人、新規感染者は人6だ。一方、ワクチン接種者については、1回目が474万88628人(70.5%)、2回目も終えた人は453万613人(67.3%)となっている。3回目の接種回数は15万6403回だ。11月30日現在で53日連続で市中感染ゼロが続いている。

 南アフリカで見つかった新型コロナウイルスのオミクロン株。世界保健機関(WHO)は11月24日に「監視下の変異株(VUM)」に分類したが、26日にオミクロン株と命名し、「懸念される変異型(VOC)」に変更した。オミクロン株は、スパイクタンパク質30カ所に変異が起こっており、小さな欠損が3カ所、挿入部位が1カ所あるのが特徴。30カ所の変異うち15カ所は受容体結合部位に存在していることがわかっている。香港では、輸入症例として2人のオミクロン株感染者が確認された。

 日本政府は、感染力の強さ、重症化の可能性、ワクチンの有効性はっきりしないこと、南アにおいてデルタ株からオミクロン株に急速に置き換わっていることなどから水際対策の強化をし、27日零時から南ア、ナミビア、ジンバブエ、ボツワナ、レソト、エスワティニの6カ国を訪れた人に対して、待機施設での10日間の待機を求めていた。

 しかし、日本政府はさらなる強化をすることを決め、30日零時から全ての新規外国人の入国を約1カ月間一時停止する措置を取ることを決め再び鎖国状態に戻った。これにより、香港人ビジネス客や留学生は日本に入国できなくなる。

 隔離期間については、11月8日から入国規制を緩和し香港から日本に帰国する場合、これまでは商用であれば必要事項が満たされいれば、隔離は自宅隔離で最短3日、里帰りなどの帰国は自宅隔離で最短で10日だったが、12月1日から14日間に戻る。

 特に香港においては、オミクロン株が確認されたことによる「オミクロン株(B.1.1.529系統の変異株)に対する指定国・地域」に指定されたことで、入国手続き終了後、まず検疫所が確保する宿泊施設で3日間の強制隔離をしなければならなくなった。3日目にPCR検査を行い、陰性であれば残り期間を自宅などで隔離を行う。宿泊費用と食事(弁当が配布される)は公費負担となるため無料。

 ただ、自宅などの隔離場所に戻るためにハイヤー、レンタカーなどを既に予約している人は予約日を変更するなどの措置が必要となる。

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