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香港の寶琳に「ユニー」新店舗 日本に加え韓国の食もテーマに

將軍澳エリアにオープンしたUNY

將軍澳エリアにオープンしたUNY

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 香港の新興エリアである將軍澳エリアに属する寶琳駅に直結するショッピングモール「メトロシティプラザ(新都城中心)二期」内に昨年末、ユニー(UNY生活創庫)將軍澳店(MCP CENTRAL UG036, 8 Yan King Road, Tseung Kwan O, New Territories)が開業した。ユニーは1985年12月、香港への進出以降、香港島から九龍へと拡大し、2018年6月、ユニー香港は香港被恒基兆業發展(Henderson Land Development)に買収され、同年7月からUnicorn Store (HK)社が運営している。

ドライエイジングビーフのサービスカウンターも

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 太古のAPITAをはじめ、樂富、元朗に店舗があったが、將軍澳店が加わった。寶琳は、將軍澳エリアの開発の中でも最もスタートが早かった場所で、元々は小さな漁村といくつかの小さな造船所が海岸線に点在していたエリアだ。1990年以降、寶林の公営住宅が発端となり將軍澳の開発が進み、現在は40万人近くの人口を持つエリアになっている。調景嶺、將軍澳、坑口、寶林、日出康城などの各駅を囲むように住宅エリアが開発され、どの駅も8割近い人が駅から徒歩圏内に住んでいる。

 3万4000平方フィートの店内には、日本や韓国のグルメブランド を中心に1000点以上の商品を取りそろえる。同社が尖沙咀に展開する「健康」テーマのスーパー「谷辰」にあるブランドも取り入れ、日本のおむすびを専門に扱い、総菜なども扱う「米角(KOME KORNER)」や、八百屋コンセプトで、調味料や静岡産の米「きぬむすめ」をはじめ、アーモンドやオーツ、チアシード、ドライフルーツなどを客が持ち込んだ容器に入れて量り売りで販売する「沢屋(SAWAYA)」コーナーも設けた。久世福商店のしょうゆ、ジャム、ジュース、煎餅なども取り扱う。

 同店で初めてドライエイジングビーフの販売カウンターを設置し、お好みのカットと熟成期間を選べるサービスカウンターを設置した点にも注目が集まる。肉を何週間も棚につるしたドライエイジングビーフは、肉の重量の大部分が水分として失われるため、表面の脂肪分が乾燥し、肉汁を閉じ込める皮膜ができ、風味が凝縮される。牛肉を好む人が多い香港市場ではこのドライエイジングビーフを好む人も多い。

 韓国のフードカンパニー「Cookat Market」は、冷凍の大福餅やパン、ロールケーキ「COOKAT MARKET」など人気だが、大きなスペースで展開する。インスタ映えでも注目のクアトロチーズと卵、グリーンマスタードタコ、スパイシーポークベリーなどの独創的な具が入ったいなりずし「ユブチョバプ」を販売する「DOJE」など、韓国のデリカテッセンやグルメブランドがそろう「K Food Town」コーナーを展開する。

 加えて、韓国のベーカリー「GOSO GOSO」もパン店として入居し、トースト、日本風や韓国風のペストリーやケーキなど、独創的なメニューを取りそろえる。カフェ「フィフティ・フィフティ(fifty fifty)」では、クロワッサンをワッフルメーカーで焼いた韓国発の人気スイーツ「クロッフル」にコーヒーを合わせて提供。クロッフルは、香港式練乳ピーナッツバタートースト、抹茶と小豆、ゆずと蜂蜜、カスタードと紫芋など多くのフレーバーを用意した。焙煎(ばいせん)コーナーも併設し、オリジナルブレンドをテークアウト販売する。

 営業時間は8時30分~22時。

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