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香港人に人気の「権八居酒屋」が尖沙咀に お任せカウンター、毎日手打ちのそばも

尖沙咀にも進出した「権八」メインフロアの様子

尖沙咀にも進出した「権八」メインフロアの様子

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 香港に2013年に進出した「権八」の2号店が1月17日、九龍半島側のオフィス、ビクトリアハーバーのウオーターフロントにそびえる商業複合ビル「北京道1號(One Peking)」(28/F, 1 Peking Road, Tsim Sha Tsui,TEL 2727 1957)にオープンした。経営は香港で多くの飲食店を展開する1957 & Co. 。

そばは毎日打つ。からすみをかけたせいろも

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 同店はブッシュ元大統領と小泉元首相の「居酒屋会談」や、クエンティン・タランティーノさんが監督した「Kill Bill」のシーンのモデルになったことで世界的に名が知られるようになり、現在は東京を中心に上海、ドバイなどでも展開。香港の銅鑼湾店はリーガーデンに入居し、日本人の姿はあまりないものの、香港人や欧米人で混み合う高級居酒屋。すし、そば、串焼き、天ぷらなどを提供する。

 壁には浮世絵を飾るほか、ごけ茶のテーブルや椅子、間仕切りなどは銅鑼湾店の内装を踏襲しながら、立地を生かして銅鑼湾店よりオープンな明るい印象の店内に仕上げた。柱や調理スペースは赤をアクセントにデザイン。同ビルは香港でも初期の太陽光発電を取り入れたビルとして知られるが、斜めの大きな窓から太陽光がしっかり差し込む設計になっている。6000スクエアフィートに188席を備える。

 尖沙咀店にできた「歌舞伎ルーム」は、新たに設けた「お任せ」を提供するシートで、長テーブルに沿って12席を配置。旬の高級魚や季節の食を提供する。刺し身や炭火串焼き、手打ちそばなど、伝統的な日本料理を引き続き提供することで、「モダンな商業ビルの中で、江戸時代の古典的居酒屋を再現している」という。日本から毎日届く旬の魚も並べて見せられるようにしている。

 冬の終わりと春の訪れとともに、焼きさばずし、さば棒ずし、あん肝の奈良漬け、皮付き魚と肝のすしなど、季節に合わせたメニューを打ち出す。現在は白子も扱い、天ぷら、炭火焼きに加え、昆布、しょうゆ、酢を使って仕上げた白子料理「酸汁白子」などを好みに応じて調理する。

 板前が手打ちする麺を間近で見ることができるのが特徴の同店。新店には特大のガラス窓があるそば部屋を設け、北海道石狩沼田産のそばを使ったそば粉で、職人が手打ちしてそばを打つ。毎日打ち立てのそばは、冷たいもの、温かいもの両方で提供する。とろろせいろそば(168香港ドル)、ズワイガニ爪そば(188香港ドル)、プレミアム和牛そば(228香港ドル)など6種類を用意した。

 九龍にあり、目の前にビクトリアハーバーも広がることから、「和風アフタヌーンティー」も提供。冷たいセイボリーには、カニ肉とトビッコのサラダ、マグロとネギ、温かい料理では、鶏のフィレ、カニ肉餅のフライ、山菜魚餅のグリルなど。スイーツは、 ココナツパンプキンとホワイトゼリー、十勝産小豆とバターミルクカスタード、和風エッグロールなどを組み合わせる。

 アフタヌーンティーに続く昼と夜をつなぐ時間帯にはハッピーアワーも展開。同店が力を込めて提供する「Sakura-Berry Daiquiri」「Fuji Mountain」などのカクテルなどが1杯の注文で、もう1杯が無料となる。

 営業時間は11時30分~24時。

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