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香港でアート月間続く 「アートバーゼル香港」「アートセントラル」開催へ

昨年のアートセントラル会場の様子

昨年のアートセントラル会場の様子

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 アートフェア「アートバーゼル香港」「アートセントラル」が3月21日~25日、開催される。昨年はコロナ禍で5月に開催がずれこんでいたが、今年は例年通り3月に戻った。両イベントとも、湾仔(Wanchai)にある会議展覧中心(HKCEC)で開催する。

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 香港は、2月中旬から約1カ月間にわたる「香港藝術節(Hong Kong Art Festival)」に始まり、それが終わると「アートバーセル香港」と「アートセントラル」が続く。さらに3月下旬から4月半ばにかけて「香港国際映画祭(HKIFF)」が始まり、香港映画のアカデミー賞である「金像奨(HKFA)」でアートとエンタメ関連イベントを締めくくるスケジュールになっている。

 コロナ禍でのアートバーゼル香港とアートセントラルは、イベントのほとんどがキャンセルされたか、開催規模縮小、開催時期変更、防疫対策で入境そのものが厳しいことからハイブリッド開催など、試行錯誤を続けてきた3年間だった。

 今年のアートバーゼル香港には、32カ国・地域から177のギャラリーが参加する。アートバーゼル本体は2021年から、アートウイーク東京やシンガポールの芸術イベントと提携を始めたが、依然としてアートバーゼル香港がアジアにおける旗艦イベントに位置付けられている。

 会場では、「藝廊薈萃(Galleries)」「亞洲視野(Insights)」「藝術探新(Discoveries)」「光映現場(Film)」「策展角落(Kabinett)」「藝聚空間(Encounters)」「藝文出版(Magazines)」「與巴塞爾藝術展對話(Conversations)」の8カテゴリーに分けられ、作品を展示。ニューヨーク、ベルリン、ロンドン、パリ、サンパウロ、ミラノ、上海など世界中のギャラリーが集まるが、日本からは東京を中心に26のギャラリーが参加する。ほかにも香港各地にあるギャラリーとコラボして作品を制作するパフォーマンスや芸術をテーマにした大型ショッピングモール「K11 Musea」と合同の展覧会も行う。

 日程は、21 日・22日=招待客のみ、23日~25日=一般にも開放するほか、22日17時からは前夜祭も開催。入場料は、3日間通し券は880香港ドルで、優先的に入場できるファストパス付きは1,560香港ドル。22日の前夜祭は一般人もチケットの購入が可能で、990香港ドル。23 日昼は300香港ドル、夜が200香港ドル、ファストパスは終日530香港ドルで、24日は、昼=350香港ドル、夜=225香港ドル、ファストパスは600ドル。最終日の昼・夜は共に既に売り切れで、ファストパスは600香港ドル。

 現代芸術にフォーカスを置く「アートセントラル」は、絵や彫刻のみならず、音、光、映像といったものを駆使する一種の装置的な作品が並べられるほか、ワークショップやトークショー、子ども向けのプログラムも展開。今年で8回目を迎えたが、独自のアイデンティティーを持ったイベントとして確立されている。今年は世界各国・地域から72のギャラリーが参加し、うち東京からは「白石書廊」など7店が来港する。

 アートセントラルの日程は3月22日~25日だが、前日の21日には招待客を対象にした日に設定している。入場料は、22日~24日=225香港ドル、最終の25日=275香港ドル。アートバーゼル香港とアートセントラルの両方とも快達票(HK Ticketing)のサイトで扱うほか、現地でも販売する。

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