香港で日本舞踊のイベント-若柳流四世家元・若柳壽延さん来港へ

来港する若柳流四世家元・若柳壽延さん

来港する若柳流四世家元・若柳壽延さん

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 香港を拠点に活動する「日本舞踊若柳流香の会」は3月1日、在香港日本国総領事館と共催で日港文化交流を目的とした「日本伝統芸能 日本舞踊の心と技」をアジアソサエティー香港(9 Justice Drive, Admiralty, Hong Kong)で開催する。

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 日本舞踊はもともと歌舞伎から派生したもの。江戸時代に庶民の娯楽として発展を遂げた歌舞伎は、主にせりふを言いながら振り事を交える芝居の部分と舞踏の部分で構成され、その舞踏の振り付けを担当した振付師が独立して町の師匠となり、日本舞踊を一般の人に教えたのが始まりといわれる。日本舞踊は、日本の四季、人との関わり、感情、生活等を写実に演じ分け、また立ち居振る舞い、礼儀作法を重んじ「礼に始まり礼に終わる」日本の心を受け継ぐ。

 今回の公演は日本舞踊五大流派、若柳流四世家元・若柳壽延さんを香港に迎え、第1部=講演と舞踊発表、第2部=文化交流会(カクテルレセプション)で構成する。若柳さんは日本舞踊五大流派の一つである若柳流三世宗家二代若柳寿童の長男として生まれ、12歳で若柳流四世家元を継承し現在に至る。亡父・三世宗家とともにローマ・バチカン宮殿をはじめ各国で公演を開催し、日本舞踊の紹介に努めてきた。

 香の会は現在、日本人15人を含む50人が所属し日本語、広東語で指導する教室を運営する。最近では着付師とのコラボで着付けクラスも開講し、日舞を通じて香港を拠点として日本文化を学ぶ場を提供している。会を率いる若柳智香さんは「日舞には全く縁のなかった人たちが、中国、香港という地で日本の伝統芸能である日本舞踊に出合える」と会の存在意義を語り、公演に向けては「1999年に日本人4人の会でスタートした会が香港人の参加も増え、このような若柳流家元による和の世界を香港で鑑賞できる絶好の機会を提供できることがうれしい」と話す。

 開催時間は、第1部(講演とパフォーマンス)=14時30分~16時、第2部(文化交流会)=16時~17時。チケットは400香港ドル。香の会のオフィシャルウェブサイトで確認できる。同イベントに先立ち2月28日、香港演芸学院でも公演を予定する。

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