「ホテル日航香港」、26年の歴史に幕―7月1日から経営陣一新で新ホテル操業

6月30日で名前が消える日航ホテル入り口の電飾サイン

6月30日で名前が消える日航ホテル入り口の電飾サイン

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 「ホテル日航香港(香港日航酒店)」が6月30日、営業を終了し、1988年のオープン以来26年間の歴史に幕を閉じる。

ホテル日航香港の外観

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 同ホテルは来月から、「ニューワールドミレニアム香港ホテル(千禧新世界香港酒店)」として営業開始する。周大福とミレニアムホテル&リゾートの合弁会社である「ファーガソンホテルホールディングス(Fergurson Hotel Holdings Limited)」の運営となり、ニューワールドホテルとミレニアムホテル&リゾートからなる「ファーガソンホテルマネジメント(Fergurson Hotel Management Limited)」がマネジメントを担当する。

 ホテル日航香港は、香港初の日本資本の高級ホテルとして1988年にJALホテルズの運営によりチム尖沙咀東地区にオープン。その後、親会社である日本航空の経営不振による売却以降、ホテルオークラグループに属してきたことを受け、Fergurson Hotel Holdings Limited がホテル日航香港を買収した。

 新設するホテルは来月1日から同所で営業を継続するため、総額1億2,000万香港ドルをかけて改修工事を行う予定だが、工事期間中も営業する。ハーバービューとロードビューの464部屋と、レストランなど7軒、ロビー、フィットネスやプールなども一新するという。

 現在あるレストランやカフェ、ロビーラウンジはそのまま営業。中華レストラン「桃李」は「桃里」に、「Sky Lounge」は「Bar on 15」に、またフレンチとロビーカフェもそれぞれ改名する予定。和食「嵯峨野」は店名保留のまま引き続き営業する。

 日本人のゲストリレーションスタッフを複数配置し日本語が通じることから、日本人観光客にも好評でかつては宿泊客の半数以上を日本人が占めていたこともある同ホテルだが、通りを挟み大型免税店「DFS Galleria」があることから、現在では、中国人観光客の宿泊率が高くなっている。

 顧客ターゲットは特に定めていないが、名称変更および改装後も変わらず、世界各国からの訪港者に向けてサービスを提供していく意向を示す。PRスタッフは「現場は大多数が引き続き就業のため、大きな変化は見られない」と話す。「ニューワールドミレニアム香港ホテル」開業のセレモニーは大々的に行わず、経営陣内部の調印のみを行う予定。

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