香港・フェスティバル・ウォークに「MUJI」大型店 企画展も同時開催で

「MUJI」の基本となる生活雑貨に加え、カフェや本の販売など多角的に展開するフェスティバルウオーク店

「MUJI」の基本となる生活雑貨に加え、カフェや本の販売など多角的に展開するフェスティバルウオーク店

  • 91

  •  

 九龍塘(Kowloon Tong)のショッピングモール、又一城(Festival Walk)に4月28日、「無印良品」の大型店(Shop LG1-30, LG1, Festival Walk, 80 Tat Chee Avenue, Kowloon Tong, Kowloon, Hong Kong、TEL 3971-3208)がオープンした。経営は良品計画。

香港でのオープンに駆けつけた松崎社長

[広告]

 香港でのMUJIの歴史は1991年に尖沙咀(Tsim Sha Tsui)の海洋中心(Ocean Centre)に進出したものの、1998年に一度撤退。2001年に100%全額出資の子会社として香港に再進出した。以来、MUJIでは14店、MUJI to GOが2店、Found MUJIが1店、Cafe & Meal MUJIが5店を展開するまで拡大している。売り場面積は合わせて1万200平方メートルと1万平方メートルの大台を超えた。

 フェスティバル・ウォーク店の広さは1400平方メートルで、飲食スペースの「Cafe & Meal」も併設する。総投資額は2,500万香港ドルで、初年度の売り上げは6,500万香港ドルを目標としている。商品の内訳は、生活雑貨=45%、服飾=38%、食品=10%、MUJI BOOKS=7%。

 店の正面には、MUJIが発行している本、カップなどの台所周辺の商品をそろえる。本を置くことで店の滞留時間を長くし、店の周りはワインなどの店があるため、グラスなどを置くことで売り上げの増加を狙っているという。MUJIのカフェはオープンキッチンで広々とした印象。テーマを「素の食」とし季節の素材を生かしたシンプルな調理方法で、健康を意識したメニューを提供する。コーヒーはカプチーノなど7種類(27香港ドル~38香港ドル)、ストロベリーとビネガーなどのスペシャルドリンク4種類(42香港ドル均一)などを用意。プリンやチーズケーキもそろえる。

 良品計画の松崎暁社長は「フェスティバル・ウォークは香港で17店目。九龍塘地区に店を開くことができてうれしい。当社が成立して約37年、海外には403の支店を持つまでになったが、今後も良い商品やより良い生活環境などを提供できるものを継続して提供していきたい」と話す。

 再進出が成功した理由について松崎社長は「1度目は地元企業と合弁で経営したが、店舗が小さかったり、地元事業の意向があったことで、MUJIの世界観を出し切れなかった」と振り返り、理想の店づくりをするには主導権を握る必要性を説いた。

 同時にLG2階では5月3日まで、「24小時生活觸点展示会 視・聴・觸(Contracts in 24 Hours Exhibition Observe, Listen, Touch)」と題した特別展示会を開いている。同社が50都市で人々が24時間の生活の中で触れるモノを調査した結果を展示することを通じて、同社の商品開発理念などを知ってもらおうというもの。

 会場内では職人の技術を持つ4人の香港人を紹介するショートムービーも上映している。13時30分~21時30分。

 営業時間は、月曜~木曜=11時~22時、金曜=11時~22時30分、土曜・日曜・祝日=10時~22時30分。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース