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香港・灣仔にタルト専門店 総合力で日本を表現

毎日販売量のみ作るタルト

毎日販売量のみ作るタルト

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 香港で行列のできるパンケーキ店を展開する「PAN de PAIN」を展開するPDPは9月30日、灣仔の利東街(Shop G06&F06 A Lee Tung Avenue Tel:3612-2654)に「PDP(PIES&TARTS)」をオープンした。

カフェの内装も日本風に

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 グランドフロアに販売コーナー、階段を上ると1階にカフェエリアを併設する同店は、細部に日本をちりばめた設計。ティファニーブルーと薄めの木の色を組み合わせた配色で構成するカフェ部分には32席をゆったりと配置。足元には荷物を入れられる籠を置き、カトラリーや皿も日本からのものを取り入れるなど、「日本の心地よさを追求した空間づくり」を目指しているという。スタッフのユニホームも日本から取り寄せるなど、日本のカフェを再現しようと試みた。

 ソフトオープンの現在、タルトは9種類。ホールサイズは直径25センチの型を日本から購入し、フルーツなどがたっぷりと載せられる大きさで提供する。仕込みは7時から行い、フルーツを切り、カスタードクリームやタルト生地など全て当日使う分だけ用意し、4人の若いペイストリーシェフが開店に向けて準備する。「香港人の好みは甘すぎず、色合いを大切にする」と言い、「たくさん食べたいから」と加えるのは、ペイストリーシェフを率いるエグゼクティブシェフのミューズ(Muse Leung)さん。

 ストロベリータルト(スライス58香港ドル、ホール580香港ドル)の断面を見ると、カスタードクリーム、日本の牛乳を使ったクリーム、スポンジなどが層を成しているのが分かる。ミューズさんが最も気を遣うのは生地部分。配合のちょっとした違いや焼く時間数分の違いで食感なども変わるため、何度もやり直しては試食したという。生地は2種類あり、バナナやチョコレートで作るバノフィーパイ(スライス58香港ドル、ホール580香港ドル)は、イギリス風の全粒粉を使った軽く甘いビスケットをベースに使う。オープン後このバノフィーパイは予想以上の人気を博し、すでに売り切れるアイテムになった。ほかにも、「ティラミスタルト」(スライス62香港ドル、ホール620香港ドル)はスポンジにコーヒーとラムを使い、カスタードやクリームの層の上にマスカルポーネチーズをふんだんに使い、ココアパウダーの上にアクセントとしてゴールドを散らした。タルトは全種テークアウトできるが、店内でしかオーダーできないメニューとして、イギリスの伝統的なスイーツで、ストロベリーなどの刻んだフルーツ、メレンゲ, クリームを混ぜて作られる「イートンメス」(58香港ドル)を用意した。

 ドリンク類にもこだわり、コーヒーは風化した骨格サンゴを温めて焙煎(ばいせん)した沖縄限定の「サンゴ焙煎珈琲(コーヒー)」(ホット38香港ドル、アイス42香港ドル)、静岡の益井農園が提供する、もともとは緑茶の木を使って作った「和紅茶」(50香港ドル)のほか、抹茶ラテ、ほうじ茶ラテなどもそろえる。

 マスカットタルトや和栗のモンブランタルトなど、季節感のあるアイテムも並べ、今後も随時メニューを増やし、生地などもさらに研究を重ねていくという。

 オーダーケーキは2日前までに予約が必要。誕生日などのプレートも用意する。

 営業時間は11時~22時。

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