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香港で「手塚治虫誕生90周年電影回顧展」 映画館5館で10作品上映

香港にもファンが多い手塚治虫作品

香港にもファンが多い手塚治虫作品

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 戦後の日本漫画界で草分け的存在の漫画家、手塚治虫の生誕90周年を記念した「手塚治虫誕生90周年電影回顧展」が現在、映画館運営大手のUA Cinemaの各館で上映されている。日本のみならず、香港を含めた世界の漫画家に大きな影響を与えた手塚治虫の映画を見ることができる貴重な機会だ。

セレクトした作品を上映

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 香港でも手塚治虫の作品は「怪醫秦博士(ブラックジャック)」「「藍寶石王子」(リボンの騎士)」「原子小金剛」(鉄腕アトム)」など数多く知られている。10年前の生誕80周年の際は、MTR九龍湾(Kowloon Bay)駅に隣接する徳福広場(Telford Plaza)で1カ月間、鉄腕アトムやブラックジャックなどのグッズが展示された。

 今回、UA Cinemaは生誕90周年を記念して手塚治虫の漫画と映画計10作品を上映することを決め、プログラムを1~5に分けて上映する。例えば、プログラム1は全部で3作品が見られるようにし、作品ごとにチケットを購入する必要はない。それぞれのプログラムは80分~2時間程度。

 プログラム1は、「アトムの初恋」(1980年、第52話)で、アニメ版の第52話を上映する。その後美しい色使いで知られる「ある街角の物語」(1962年)、4部作から成る映画で「第1楽章」と「第4楽章」のみ完成した「森の伝説」(1987年)の中で、今回は第4楽章を上映する。

 プログラム2は、手塚治虫の代表作の一つ「リボンの騎士」(1967年)でスタートし、続いて、わずか8分の短編「人魚」(1964年)、クラシックの名曲に合わせたオムニバス形態のアニメ「展覧会の絵」(1966年)、手塚作品の中でも実験的度合いが高い作品として知られている「ジャンピング」(1984年)」で締めくくる。

 プログラム3は、説話集「千夜一夜物語」を手塚治虫が独自に解釈して作ったアニメ映画「千夜一夜物語」(1969年)、プログラム4はクレオパトラをタイムスリップさせたSF映画「千夜一夜物語」(1969年)、プログラム5はジュール・ミシュレの「魔女」が原作で、性的描写もある大人の映画「哀しみのベラドンナ」(1973年)となっている。

 チケットはプログラムによって料金が異なり65香港ドル~110香港ドルで販売。UA MegaBox、 UA iSquare、UA Cine Moko、UA Cine Timesの5か所で上映する。開始時間は11時、13時30分、15時30分、17時30分、19時30分。上映プログラム、料金、会場、開始時間は会場によって変わるので確認が必要だ。1月6日17時30分からUA iSquareのPhoenix Loungeで、手塚治虫のアニメの魅力について語る講座(広東語)も予定。無料。先着順。2018年1月28日まで。

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