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中環に「エルメス」旗艦店 外壁は香港を象徴する竹の足場から着想

香港らしく竹の足場をイメージしてデザインした外壁

香港らしく竹の足場をイメージしてデザインした外壁

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 セントラルのランドマークプリンスに1月11日、「エルメス」の新しい大型ブティック(Ground Floor, Landmark Prince’s 10 Chater Road, Central, Hong Kong)がオープンした。

店内の様子

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 店舗デザインは世界中のエルメスブティックを手掛けるフランスの建築事務所「RDAI」がフランス人建築家ドゥニ・モンテルさんのディレクションの下でデザインした。外壁のガラスの店舗全体を覆う格子状のファサードは香港の建築現場で採用される竹の足場からインスピレーションを得たという。香港文化にオマージュしたという階段や空間の仕切りには竹を使い、2階・3階は外観で使われている格子の合間から自然光を多く取り込める開放的な空間に仕上げた。同時に、パリ本店内にある、一般には非公開の博物館「エミール・エルメス・コレクション」から取り寄せたアート作品を店内の随所に飾り、客を自宅に迎え入れるような親密さも演出する。

 1階の総合売り場では、スカーフ、香水、馬具、ネクタイ、メンズプレタポルテ、ベルト、靴、帽子、手袋などの紳士用ファッションアイテムや、ブリーフケースや財布などの紳士用皮革製品などを扱い、2階では、時計、ジュエリー、婦人プレタポルテ、ファッションアクセサリー、ハンドバッグを販売。3階では家具、生活雑貨、テーブルウエア、ビーチ関連のアイテムなど同社が展開する16部門全てのコレクションを取り扱う。

 エルメス・アジアパシフィックは昨年、同ブランドを代表するシルクスカーフ「カレ」と「ケリー」「バーキン」などの皮革製品の売り上げが14%上昇し、利益の伸びはヨーロッパや日本を上回ると発表した。

 エルメスは日本マーケットよりも早い1975年に初めて香港にブティックをオープンしており、7店舗目となる同店は香港最大級となる。エルメスは世界の「メゾンエルメス」と呼ぶ大型店を現在パリ、ニューヨーク、銀座、上海に展開しているが、同店は「メゾンエルメス」ではないものの、拡大する中国マーケットと東南アジアの顧客に向け、上海の「メゾンエルメス」に加えてエルメスのエスプリや歴史、カルチャーを含めて発信する場として位置付けている。

 営業時間は10時30分~19時30分(日曜は11時~19時)。

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