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香港・中環にワンストップ無人レジ店舗 ワトソンズグループ企業が出店

無人レジが設置されたスーパーマーケット

無人レジが設置されたスーパーマーケット

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 中環(Central)にある長江集団中心(Cheung Kong Center)にある小売店「CKC18」(B2, 2 Queen's Road Central, Hong Kong TEL 2185 7104)で5月31日、無人による決済サービスの提供が始まった。香港最大のコングロマリット「長江和記実業(CK Hutchison Holdings)」傘下で、香港最大手の小売りグループ「屈臣氏集團(香港)(A.S. Watson Group (Hong Kong)」が経営する。中国のみならず、日本のコンビニでも一部の店舗で無人レジが試験的に導入されているが、CKC18では試験段階を一気に飛ばして、最初から店舗として運用を始めたところは香港らしい。

店内に表示された指定アプリのインフォメーション

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 長江和記実業は、5月に引退した香港最大の富豪、李嘉誠氏が創業。傘下の屈臣氏集團(香港)は、薬局の「屈臣氏薬房(Watsons)」、家電量販店の「豊澤電器(Fortress)」、スーパーマーケットの「百佳(PARKnSHOP)」や「Taste」などを経営し、香港市民の生活に必須なもので、浸透している。2017年の売り上げは1,562億香港ドル、全世界で14万人が働く巨大小売企業グループだ。

 CKC18は長江中心の地下2階で、2万6000平方フィートに4つの店を展開する。スーパーマーケット「food le parc」では8500点もの食材などを世界中から集めて販売。そのうち1600種類はCKC18のみで販売しているという。「WatsonsLab」は化粧品などの美容が中心の店舗。「Beauty bar」では世界で人気のブランドばかりを集めた。拡張現実(AR)機能を利用して、店に設置されているディスプレーに自分の顔を投影し、いろいろなメークをコンピューターを使ってするバーチャルメークも楽しむことができる。

 「TechLife by FORTRESS」ではゲームやそれに関連するガジェットものを販売する。香港でも火が付き始めたeSports好きな人をターゲットとし、eSportsの体験プレーも少しできる。「Watson’s Wine & the bar-in-shop Bar 0001」は700種類のワインを取りそろえている。加えて、流行の100種類以上のワインやスピリッツ、日本酒を用意し、それらをBar0001で飲むことができるようにし、周辺で働く人の仕事帰りの憩いに場になるように設置した。

 CKC18最大の特徴は無人レジを導入したことで、例えば、「WatsonsLab」では商品に次世代のタグであるRFID(Radio Frequency Identifier)を取り付けている。商品をかごにいれ、専用決済の場所にかごをいれると瞬時に合計金額が提示される。それを、八達通(Octpus)かVISAのクレジットカードで支払うことができる。消費者自身が支付宝(ALIPAY)に加入していれば、それを使ってスマートフォンで決済することも可能。ただ「food le parc」は取扱点数の多さから全商品にRFIDが付いていないこともあり、まず店のあちらこちらのこのアプリのQRコードが貼られているアプリ「Scan & Go」をインストールする必要がある。そのアプリを開いて、買いたい商品のバーコードをスキャンしてかごに入れる。そして、WatsonsLabのように専用の決済カウンターに持っていくと、上述の3種類の決済方法が表示され、支払いを済ませて買い物を終える仕組みになっている。

 もちろん店員による従来型の決済する場所も用意しているので、困った場合でも安心して利用できるようにしている。

 営業時間は8時~21時。

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