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香港で「フードエキスポ」開幕-日本からの出展数過去最高更新

香港初出展の神奈川県ブース

香港初出展の神奈川県ブース

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 アジア最大級の食品見本市「フードエキスポ2014」が8月14日、灣仔コンベンション&エキシビションセンターで始まった。主催は香港貿易発展局(HKTDC)で、開催は25回目。

一般客でにぎわうパブリックホールの様子

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 今年の出展社数は26の国と地域から1180社以上。初出展のオーストラリアニューサウスウェールズ州や中国の甘粛省、タイなどの改たなパビリオンを含む14のパビリオンが会場に設置された。今回も日本ブースには注目が集まり、林芳正農林水産大臣も会場を訪れた。JETRO率いるジャパンパビリオン内だけでも150社以上という過去最大の出店社数を記録。全体で252の企業・団体が出展し、全体の出展数も過去最大となった。

 夏のフードエキスポは、トレードホールとパブリックホールを設け、ビジネスにつながりやすいエキスポとして捉えられている。商用会場ジャパンパビリオン内初出展の神奈川県はエバラ食品をはじめ、高座豚手づくりハムやちがさき牛、泉橋酒造や三崎恵水産のマグロなど幅広いラインナップで登場し、内容と香りで来場客を惹きつけた。神奈川県の高林美佐子さんは「神奈川県は900万の人口と東京に近いという地理的特徴から、地産地消されるものが多い」としながらも「海外進出の意欲がある企業は積極的に出ていくべきと考え、出展を決めた」と話す。

 また京都を中心に全国で鰹節を製造・販売する京都鰹節社の志村紘之さんは「昨年に続き出展。昨年同会場での香港企業との出会いで取引が始まった」とし、「今後も同企業と連携を取りながら香港市場に積極的に取り組んでいきたい」と話した。ほかにもABCクッキングスタジオによる香港人女性に焦点を当てた日本食材を使用した調理方法の紹介や日本酒セミナーなど、さまざまなプログラムが組まれた。

 過去に商用ブースに出展した企業や団体が一般客向けのホールに場所を移す傾向も見られ、札幌市と旭川市は合同で8企業のブースを一般向けの会場に出展。「プレミアムグルメゾーン」と呼ばれる来場者が追加料金を支払い入場するゾーンに、ラーメンや豚丼、カレー店を出展した。旭川市の住吉俊彦さんは「今回は直接消費者の反応を確かめるべく、同ゾーンへの出店を決めた」という。

 パブリックホールでは、キャリーバッグを引きながら乾麺や季節商品の月餅、ソース、ジュースなどさまざまな食材をまとめ買いする客で賑わい、大きなバッグを抱える人の中には「消費額は2000~3000香港ドル以上」と話す人も。

 主催の香港貿易発展局は、会期中50万人近くの来場者を見込む。トレードホールは関係者のみ入場できるが、トレードホール最終日の16日は一般にも開放。一般会場は入場料25香港ドル。高級な品を集めたグルメゾーンにも入場可能なチケットは40香港ドル。18時以降の入場は10香港ドル。開催時間は、トレードホール=10時~18時(16日まで)、パブリックホール=10時~22時(最終日は18時まで)。今月18日まで。

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