食べる

「759阿信屋」がワンタン麺店を開業-注文数は1日1300件

香港のローカル飲食店に進出した759阿信屋グループ

香港のローカル飲食店に進出した759阿信屋グループ

  • 0

  •  

 香港内210店舗開業を達成し、並行輸入による日本製の菓子や麺、飲料などをメーンに扱う「759阿信屋(おしんや)」が8月16日、初の飲食店「759雲●麺」を長沙灣(Shop No. 1, G/F, Cheung Sha Wan Estate Ancillary Facilities Block, Cheung Sha Wan TEL: 3669 6936)をオープンした。

コンパクトながら開放的な路面店。馴染みのロゴも

[広告]

 同店を運営する親会社「CEC國際控股有限公司」が飲食店経営に乗り出したきっかけは香港政府房屋署からのテナント誘致。同社社長の林偉駿さんが以前にメディアへのインタビューで「大昔にワンタンメン店のデリバリーバイトをしていたことがあり、いつかワンタンメン店を開いてみたい」と話をしたのがきっかけだったという。また今回、房屋署の担当者が紹介した場所が、林さんが初めて仕事に就いた工場の近くであったことから林さんは「懐かしい場所で、懐かしいワンタン麺屋を開きたい」という思いにつながり、開店に至ったと話す。

 店内は38席を用意し、4人掛けの四角や丸の質素なテーブルが並ぶ。メニューは看板のワンタン麺「招牌雲●麺」(30香港ドル)をはじめ、牛バラ肉を使った「新鮮牛坑●」(65香港ドル)、牛もつ煮込み「五香鮮牛雑」(30香港ドル)など香港式のローカルフードばかり。ワンタンも毎日店で作り、肋骨に近い部分で、脂肪やゼラチン質も多く柔らかくて上質なバラ肉といわれる牛坑●や牛の胃袋(ハチノス)である牛もつはどれも毎日新鮮なものを仕入れているという。また200店舗をもつ強みを生かし、うどんやパスタ、米、また調味料のごま油などは759ストアで販売されている商品を使う。香港らしい幅の広さを見せるべく、オリジナルブレンドコーヒーやブレンド茶葉のミルクティーまで用意した。

 1日の来店目標数字は700人だったが、すでに大きく超え、行列ができることもあり、1日1300件の注文数を記録しているという。林さんは「包装食品を売るビジネスはサプライヤーに頼りになるが、飲食店は料理人の能力とスタイルが重要。これこそ経営の醍醐味(だいごみ)がある」と話し、「香港には腕の良い料理人がたくさんいるため、古く良き60年代香港ローカル風飲食店を増やしたい」と意気込む。

 同社は今後、759ストアについては九龍灣国際展貿中心店のような広い面積の店舗を広げ、ミニデパートのようにしていく計画で、ほかにもブランド「759」を使い、10月頃に大衆食堂「759茶餐庁」、その後製パン店の出店も計画している。

 営業時間は11時~22時。

 雲●=●は天かんむりに口。牛坑●=●は月へんに南。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース