ルーブル美術館の所蔵品が香港に フレンチ・メイの一環で特別展示

©RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Thierry Ollivier

©RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Thierry Ollivier

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 「香港文化博物館」(1 Man Lam Road, Sha Tin, New Territories, Hong Kong、TEL 2180 8188 )で現在、「羅浮宮的創想-從皇宮到博物館的八百年(Inventing le Louvre: From Palace to Museum over 800 Years)」が開かれている。

© RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Stéphane Maréchalle

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 パリのルーブル博物館所蔵品のうち、約130点を展示する同展。5月に開催される香港におけるフランス強化月間「Le French May」と康楽及文化事務署が合同で主催する。香港には40年以上の歴史を誇る「香港芸術節(Hong Kong Art Festival)」があるがオペラ、ミュージカル、クラッシックコンサート、舞台などが中心のため、同展は絵画の貴重な作品が見られる機会となる。

 ルーブル美術館は、1190年ごろにフィリップ2世がパリ防衛のための要塞(ようさい)として建設することを決めた建物。その後、増改築を繰り返しながら国王の住居として使われ、ルイ14世の時にコレクションの収蔵場所およびアカデミーの場所として使われ始め、1793年に美術館としてオープンした。7000年以上前のものから1848年までの西洋美術など3万5000点の美術品を所蔵する。

 展示される作品のうち「Equestrian Statue of Louis XIV as a Roman Emperor」は、「太陽王」ことルイ14世が馬に乗っている高さ60センチ、横55センチの像で、18世紀ごろに制作された。「Horse Head」という大理石で馬の首を作った像は紀元前510~500年に出土したもの。「Pierre Julien」は1785年にJean de la Fontaineの手によって完成した大理石の彫刻。高さも173センチの大きな像で、髪質、服や靴なども細かく表現されている。

 ワークショップなどのプログラムも用意。初代館長のヴィヴァン・ドゥノン(Vivant Denon)がいかに同美術館を拡大させたのかを学ぶクラス、ルーブルのコレクションが近代ヨーロッパの絵画に与えた影響のついての講座、ルーブルとフランスの歴史講座、展示作品についてのガイドツアーのほか、子どもを対象にした朗読会も予定する。

 開館時間は10時~18時(土曜は19時まで、日曜は23時まで)。火曜休館。入場料は大人20香港ドルなど。7月24日まで。

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