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日本スタイルの弁当「森川弁当」がメニュー刷新 ケータリングサービスも 

新作の弁当

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 香港内に5店舗を構える日本スタイルの弁当店「森川弁当」が11月6日、メニューを一新する。

エレメンツ店の外観

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 森川弁当を創業したのは香港人のルディさん。ルディさんは元々パイロットとして世界を飛び回っていたが、家族や友人との時間を大切にしたいとの思いから4年ほど前にパイロットを辞め、2013年にホンハムで1号店をオープンした。

 若い頃に日本に住んでいた経験を持つルディさんは、日本の新幹線の中で食べた弁当が思い出に残っており、香港でもそれを再現しようと日本スタイルの弁当店を始めたという。「森川弁当」の名前は、ルディさんの母親が日本に住んでいたころのホームステイ先のホストファミリーが森川さんだったことにちなみ名付けた。

 現在は、カオルーンベイ、長沙湾、金鐘、中環、エレメンツに5店舗を構える。今年6月2日にオープンしたエレメンツ店(Unit KOW 61, MTR Kowloon Station, Elements)は空港チェックインカウンターの近くにあるため、ICC内のビジネスマンのほか、空港へ行く前に立ち寄り弁当を買う客も多い。

 同店では、「バランスの取れた食事」「持ち帰ってもおいしく食べられる弁当」をコンセプトにし、弁当のほか、サラダや巻物、日本の調味料やお菓子も販売する。一番人気は、9種類のおかずを楽しめる「花の宴」(88香港ドル)。ホタテごはん、桜エビまぜごはん、大学いも、なすのそぼろのせ、ミニうなぎ丼、煮卵、和風ミートボール、トウガンとカニのあんかけ、チキン南蛮漬けが入ったもの。ほかにも「みそ焼き豚弁当」「大隅チキン弁当」「牛肉野菜炒め弁当」(以上56香港ドル)なども人気だという。

 販売する弁当は九龍湾(カオルンベイ)に構えるセントラルキッチンで作られ、毎朝各店へと配達される。香港人は冷めたご飯を好まない傾向があるが、森川弁当では全店舗に保温機能が付いた陳列棚を用意し、いつでも温かい弁当を購入できるよう工夫を施す。アシスタントマネジャーの小沼沙織さんは「どうしたらおいしい弁当ができるか、スタッフは皆、研究熱心。味はもちろん、目で見て、おいしいと思えるような弁当作りを徹底している」と話す。

 合計金額250香港ドル以上は配達サービスも行う。800香港ドル以上になると配送費が無料に。今後はケータリングサービスも積極的に展開していく予定。今後の目標について、ルディさんは「おいしい弁当をお届けできるよう、これからも店を増やしていきたい」と意気込む。

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