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香港のレストラン8店舗で日本産「豚肉」フェア おいしさアピール

香港に登場したプラチナポーク

香港に登場したプラチナポーク

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 香港のレストラン8店舗で11月10日、日本産豚肉のメニューを提供する「JAPANESE PORK FAIR IN RESTAURANT」がスタートした。フェアは、日本畜産物輸出促進協議会・豚肉輸出部会が主催し、日本産豚肉の認知度向上とおいしさを香港で広めることを目的としたもの。フェアに先立ち同6日、メディア関係者ら向けの試食会が銅鑼湾の肉料理店「MEAT KING」(1/F, No.1 Irving Street, Causeway Bay, Hong Kong)で行われた。

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 日本産豚肉の輸出額は、輸出先国・地域の拡大や生産者・輸出業者等による輸出促進の取り組みなどにより増加傾向にある。地域別では香港とシンガポールが特に好調で、香港は輸出額シェア率約70%を占める。今回のフェアでは、熊本県産の「りんどうポーク」と岩手県産「白金豚」を使った期間限定メニューを展開し、店ごとにどちらかの豚肉を選択し、それぞれ違ったメニューを提供する。

 「MEAT KING」では、「白金豚」を使ったメニュー「岩手産プラチナポークロースのグリル イチジクとルッコラのサラダ付き」(228香港ドル)、「岩手産プラチナポーク バラの黒ビール煮込み マッシュポテト添え」(178香港ドル)を提供。白金豚は、岩手県花巻市の穀類加工会社「高源精麦」が、飼育配合から出荷まで一貫体制で生産している豚肉。養豚場が奥羽山脈の山あいにあり、豚の飲用水には山の湧き水を使っているほか、ミネラル群たっぷりの鉱石でろ過した活性水も与えているため、サシがきれいに入り、肉質が柔らかく、まろやかな風味の豚肉に仕上がるという。同店でメニュー開発を担当した商品開発シニアマネジャーの廣田真吾さんは「白金豚のおいしさを生かしつつ、ロースとバラを使い、味わいは対極になるメニューを作った」と話す。白金豚を使ったメニューは同店のほか、西洋料理店「Coast seafood & Grill」でも提供する。

 熊本県産「りんどうポーク」は肉汁の持ちが良く、冷めてもおいしく「上品な甘さ」のある豚肉といわれる。一般豚と比べ、おいしさの指標となるグルタミン酸や肝機能を向上させるタウリン、体脂肪燃焼にも効果があるリノール酸などが多く含まれているのが特徴。りんどうポークを使ったメニューは、残る6店舗のレストランで提供。「味十味」では、ランチメニューに「日本豚(ロース)生姜焼きセット」(ご飯・みそ汁付き、128香港ドル)、ディナーメニューに「日本豚(ロース&バラ肉)スライスと野菜のセイロ蒸し」(146香港ドル)を用意する。その他、「京笹居酒屋」「八居酒屋」「花丸」「Chez Bistro」「梁山泊(りょうざんぱく)」でも通常メニューの豚肉を国産肉に変更するなど期間限定で提供する。

 同フェアと並行し日本畜産物輸出促進協議会・豚肉輸出部会は、11月9日に始まるエキスポ「Hong Kong International Wine & Spirits Fair 2017」にブースを出展。日本ハム、伊藤ハム、大多摩ハムなど、ハム・ソーセージ商品計7社14品を香港市場に紹介する。

フェアは今月23日まで。

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