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香港で安室奈美恵さん最終公演 3時間30曲を歌い踊り最後に涙

香港で最後の舞台に立った安室奈美恵さん(提供写真)

香港で最後の舞台に立った安室奈美恵さん(提供写真)

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 安室奈美恵さん引退前のラストツアー「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」香港公演が3月30日・31日の2日にわたり、香港体育館(Hong Kong Coliseum)で行われた。

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 会場となった香港体育館は、アジアワールド・エキスポ(亞洲國際博覧館)に次ぐ規模を持つ香港でコンサート会場としても使われる会場で、会場全体の収容数は9000席。しかし今回は日本と同レベルの舞台装置を25本のコンテナで運び、130人にも上る日本からのスタッフが関わり、5日間かけて完成したステージだったという。実際は各日6100枚のチケットが販売され、残りの座席は日本と同様の巨大な舞台装置が組まれた。可動式の舞台ステップに多くのLEDで表現される模様や照明はパフォーマンスに合わせてプログラミングされた内容で、香港ではあまり見ることのできない演出にも多くの人が驚きの表情を浮かべた。

 公演開始予定時刻の8時15分から10分ほど遅れて始まったステージは、「HERO」の歌い出しで一気に静まりかえり、本編27曲、アンコール3曲の計30曲をダンスとともに披露した。ステージ両サイドに設置されたモニターには時折過去のライブシーンが映し出され、同じ振り付けのまま、キレよく踊る安室さんの今と昔がシンクロした。香港会場では「奈美恵~、奈美恵~」の叫び声が会場に響き渡るのが日本とは少し違った雰囲気で、観客との距離も近い。後半、「CAN YOU CELEBRATE?」を白いドレスで歌い上げたかと思えば、直後の「Body Feels EXIT」ではまた激しいダンスパフォーマンスに戻り、会場の熱は最高潮に達する。会場には多くの日本からのファンも駆け付け、アンコール前に安室さんが登場するまでNEVER ENDを繰り返す際には、香港スタイルのアンコールではなく、日本と同じような空気が流れていた。

 安室さんのライブといえば、MCを一切挟まず歌とダンスのみで構成されたストイックなパフォーマンスに定評があるが、今回は引退前最後の公演ということもあり、全てのパフォーマンスが終わった23時過ぎ、最後は両手でマイクを持ち、「今日はライブに来てくださってありがとうございます」と切り出した。初日の30日は「皆さんの素晴らしい毎日の中に素晴らしい音楽が流れているよう、心から願っています」と語りかける言葉も時折声を詰まらせ、会場からの「だめー、だめー」の声が次々と上がる中、あふれる涙を隠さなかった。「最後は笑顔で、みんな元気でねー、バイバイ」とステージを後にした。

 到着時、帰国時の空港、宿泊先のインターコンチネンタル香港にも多くのファンが詰めかけ、安室さんの人気が改めて香港各地で話題になった香港公演だった。

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