国内127教室、海外5教室で展開する料理教室大手の「ABCクッキングスタジオ」が11月15日、香港・尖沙咀のK11(Shop108-109, Level 1, K11 Art Mall, 18 Hanoi Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon)にスタジオをオープンする。
入り口には日本から持ち込んだ石を置き、木製素材を所々に使うぬくもりのある空間は、白を基調としたオープンスタジオタイプ。スタジオ面積は1940スクエアフィート。日本にいるのと同じような感覚をもつことができるように意識して造られたといい、ショッピングモール内にガラス越しで教室の様子が見えるライブ感も日本同様に取り入れた。
コースは、日本の家庭料理・各国料理で構成する料理のコース、パンコース、ケーキコースの3つのカテゴリーを主軸に展開。日本での展開と同じレベルを目指しながらも、料理のコースではもともとの基礎知識が違う部分や入手できる食材の違いなども考慮し、現地のためにあらためてレシピをアレンジした。
講師は30人程度でスタートする。日本の家庭料理については日本からの駐在員と現地で雇用するメンバーを中心にクラスを構成する予定。香港の講師も日本で研修させるなどして準備を進めてきた。
受講料は、料理の基礎コース=1万1520香港ドル(全24講座・有効期限24カ月)1万9680香港ドル(全48講座・有効期限48カ月)、パンの基礎コース=2880香港ドル(全8講座・有効期限8カ月)、ケーキの基礎コース=2520香港ドル(全6講座・有効期限6カ月)など。授業料に材料費なども含まれる。
開講にあたり、ABCクッキングスタジオの柴田倫孝さんは「まだまだ香港では料理を作業だと思っているがいる。その人たちに対して作る過程に楽しさがあることを伝えていきたい」と話す。習い事のカテゴリーとして認識してもらうのではなく「1時間30分~2時間程度あるなら、今日は映画に行かずにクッキングスタジオに行こうよ」という感覚で楽しんでもらうことを期待しているという。
香港では今後2年以内に3店舗を目指し、同店では約1500人の受講生を見込む。現在海外拠点としては、上海・北京の拠点で約1万人の会員を有し、今後は台湾・韓国への進出も予定している。