香港・尖沙咀で1/100スケールの世界観を-日本人建築家による展示会

人や動物を置くことで街の様子を楽しく伝える「テラダモケイ」の作品

人や動物を置くことで街の様子を楽しく伝える「テラダモケイ」の作品

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 尖沙咀ハーバーシティー内のギャラリーGallery by the Harbour(Shop 207, Level 2, Ocean Center, Harbour City)で現在、街の風景や日々の一コマを100分の1の建築模型に仕上げた「テラダモケイ」の展示会「『1/100 TERADA MOKEI』 Exhibition by Terada Naoki」が開催されている。

香港の会場を訪れた寺田尚樹さん

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 建築家でデザイナーの寺田尚樹さんの100分の一の世界を紙の模型で作る作品のうち、東京やニューヨーク、アムステルダムなどの街の風景、クリスマスなどのイベントをモチーフとしたもの、紅葉や桜などの日本の季節感を表現したものなど38の代表作を展示する。会場では、多くの来場者が直接見て鑑賞するだけではなく、持参したカメラのファインダー越しにその作品の細かさを楽しむなどしている。

 寺田さんがこのプロダクトを製作したのは、日々建築パースを作る中で「添景」といわれる人や家具、街路樹が重要となってくるが、それを作っていると時間がかかってしまうため、この「添景」をあらかじめ量産しておけば時間がセーブできると思ったからだという。それをプラモデルのようにして製品化した。「この100分の一の世界を味わうことで想像力や楽しさを感じてもらえれば」と寺田さん。

 オープン初日には限定のワークショップも開催。寺田さん自ら香港の若い学生を中心とした参加者と模型作りを楽しんだ。会場では、展示している作品と同じ「1/100建築模型用添景セット」も165香港ドルで販売。会場の係員は「つまようじ、ボンド、ピンセット、カッターがあれば誰でも作ることができる」と説明するが、会場に居合わせた香港人女性は「作る自信はないので見て楽しむ」と話し、中国人観光客が買い求める姿が見られた。

 開催時間は11時~22時。入場無料。1月8日まで。

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