アニメ「機動戦士ガンダム」誕生45周年を記念したイベント「Mobile Suit Gundam 45th Anniversary @tmtplaza」が11月16日、屯門(Tuen Mun)の大型ショッピングモール「屯門市広場(tmtplaza)」で始まった。高さ3メートルのRX-78-2のガンダムの展示などで、早くもガンダムファンの注目を集めている。
香港におけるガンダムの人気は非常に高い。日本での放送開始は1979年だが、香港では翌1980年7月から無線電視(TVB)で放送が始まり、以後、多くのガンダムシリーズのアニメは香港で放送されている。ガンダムのプラモデルの大会である「ガンプラビルダーズワールドカップ」の2022年の世界大会決勝戦において、21歳以上のクラスで香港人が優勝するなど、香港人のガンプラとジオラマの製作技術は高い。
イベントの目玉は、中央広場に展示されている高さ3メートルのRX-78-2のガンダム。大きいだけに、ロボット本体に書かれている文字、各パーツの接合部、指などの関節などがどういう構造をしているのか分かるほか、かなり細かいところまで再現している。
併せて、高さ4メートルRX-78-2の「SDガンダム」も展示。今年10月にネットフリックスでCGアニメ「機動戦士ガンダム 復讐(ふくしゅう)のレクイエム」が放送されたが、そこに登場する白い悪魔「ガンダムEX」や「ザクIIF型も展示する。
クリスマス商戦が始まったこともあり、6.3メートルのクリスマスツリーも飾られているが、45周年ということで45個のガンダムのフィギュアを飾り付けらる。そのクリスマスツリーの真横には巨大な「ハロ」も設置した。
ガンダム45年の歴史が分かるほか、歴代ガンダムを操縦したパイロットの物語が分かるような内容に仕上げた。
併せて、45周年を記念したガンダムがバス全体に描かれたバスも運行する。灣仔(Wan Chai)と屯門の間を走る路線バス(路線番号960)に、車体だけでなく、座席の裏側、階段、天井、内装まで全部ガンダムづくしの装飾を施した。このバスを撮影し、SNSで一般投票も行う。上位3人にガンダムのバスの模型(3,000香港ドル相当)を進呈する。
さらに100体以上のガンプラも販売し、うち40体以上は限定品。順次、会場で販売するが、毎週販売する商品が異なる。販売する商品はバンダイホビーとtmtplazaのフェイスブックで知らせる。
ガンダムをテーマにした記憶力と敏しょう性が試される体感型ゲーム「高達君對對●」や、さまざまなテーマの背景が選べる自撮りカメラスポット「高達君拍拍照」なども用意したほか、子ども向けには、6~12歳を対象にした45分のガンプラのワークショップを平日に行い、基礎に加え、パーツの色分けを明確にし、より詳細な設計を施したアップグレード版のガンプラのワークショップを週末に行う。
営業時間は11時~21時。2025年1月1日まで。
●=石へんに並。