
SNS発の人気キャラクター「ちいかわ」の原作に登場するラーメン店を再現した「ちいかわラーメン豚」が8月16日、旺角の大型商業施設「Langham Place(ランガムプレイス)」(Shop 13, Level 12, Langham Place, Mong Kok, Kowloon)に期間限定でオープンした。
同店は2024年3月に名古屋パルコに初出店して以来、池袋や心斎橋など複数のパルコで店舗を展開し人気を集めた。今回香港に展開した店舗が初の海外店舗となり、企画・プロデュースは日本同様、パルコが担当し、運営は香港で複数のレストランを展開する飲食グループ「Flames Concepts」が担う。準備期間は約半年で、香港各地で「ちいかわ」イベントが展開されるタイミングに合わせてオープンにこぎ着けた。
香港の店は日本の店よりも大規模で全87席を用意。店内は赤を基調とした内装で、天井の高さも生かした「ちいかわ」の装飾を各所に施す。店舗入り口に店員と同様のユニホーム姿の「ちいかわ」「ハチワレ」「うさぎ」の立体フィギュアを配置するほか、壁面にもさまざまなキャラクターのパネルやポスター、ネオンライトの店舗ロゴなどを装飾する。
店舗の造り込みに当たり香港側のスタッフが日本の店を視察し、キャラクターのパネルの素材、カウンターや椅子の素材や色味など細かな情報まで収集して香港の店舗に取り入れた。運営を担うFlames Conceptsの創設者の一人、Willie Hu(ウィリー・フー)さんは「香港の人たちは香港の店でも日本の店と同様の高い品質が維持されていることをうれしく思うに違いない」と自信をのぞかせる。
ラーメンは麺300グラムの「ラーメン豚 大(Ramen big(Usagi))」(150香港ドル)、麺200グラムの「ラーメン豚 小(Ramen small(Hachiware))」(135香港ドル)、麺130グラムの「ラーメン豚ミニ(Ramen mini(Chiikawa))」(115香港ドル)の3サイズを用意。ラーメンには注文サイズに応じたキャラクターの焼き印を施したかまぼこをトッピングするが、印の押し加減がキャラクターの濃淡に影響するため、「スタッフへ丁寧に指導した」という。
ドリンクメニューはキャラクターのラベルを施したソフトドリンク、オリジナルジョッキについだ生ビールを用意。ボトル飲料は持ち帰り可能で、各ドリンクにはランダムのキャラクターのクリアカードを付ける。
物語内でキャラクターたちが体験したのと同様、来店客は注文時に「ニンニクの増量要否、野菜の増量要否、背脂の増量要否、醤油の増量要否」を問われる。こうした「カスタマイズオーダー」、「山盛りの野菜と厚切りチャーシューをトッピングした原作に基づくラーメンの見栄え」、「日本から輸入した食材とスープで仕上げたラーメンの味」など、漫画の世界観と本格的な日本のラーメン体験が融合しているという。
併せて、ラーメン丼、グラス、レンゲ、スタッフTシャツなどのオリジナルグッズも販売する。
営業時間は11時~22時。終了日は未定。事前予約優先制で、KKDAYのウェブサイトで予約を受け付ける。