
香港・灣仔のホテル「グランドハイアット香港」(1 Harbour Road, Wan Chai, Hong Kong)が9月17日、3D映像を活用し、マジックとディナーを融合した新しい体験型ダイニング「The Magic Table(ザ・マジック・テーブル)」を始める。
演出と合わせ、ホテルのシェフチームが監修したコースメニューを提供
同ホテルはこれまでも、3D映像を活用した没入型ダイニング「Le Petit Chef(ル・プティ・シェフ)」を開催してきた。今回の「The Magic Table」は、この「Le Petit Chef」に続く新しいコンテンツで、同様に映像と食事を組み合わせながらも、「よりインタラクティブな仕組みを取り入れている」という。
演出を担うのは、ドイツを拠点とする「2Spicy Entertainment」。同社は2014年に設立され、「Le Petit Chef」「Secret Society」など独自の没入型イベントを、香港をはじめ、ベルリン、東京、ロサンゼルス、シドニーなど世界各国で展開してきた。「The Magic Table」は同社の新規プロジェクトで、香港が世界初公演となる。
会場はホテル内の「The Residence」で、映像演出には3Dプロジェクションマッピングを用いる。映像は皿やカトラリーと重なり合うように投影され、奥行きや立体感を伴う視覚効果を生み出す。特殊な光学技術や遠近法を利用することで、食卓そのものが舞台装置となり、実際に目の前に小さなキャラクターや場面が現れたかのようなホログラムを演出する。これにテーマ音楽や小道具を組み合わせ、没入感を演出する。
公演内容は、ラスベガスや欧米各地で活躍するマジシャンデュオ「The Clairvoyants(ザ・クレアボヤンツ)」のトミー・テンさんとアメリー・ファン・タスさんが監修した。2人は、アメリカの公開オーディション番組「America’s Got Talent」に出演して注目を集め、その後、ラスベガスを拠点に世界中で公演してきた。今回の企画では、参加者がストーリーの一部の「魔術師」として体験に参加し、各自の選択がストーリーの進行に影響を与える仕組みを導入している。
演出と合わせる料理は、ホテルのシェフチームが監修したコースメニューを提供する。「THE GRAND ILLUSION MENU」(1,850香港ドル)は、ビーフタルタルや、黒トリュフを添えたフォアグラ、ロブスターなど、高級食材を組み合わせた5コース。他にも、キャビアの代わりにオリーブオイルパールを用い、牛サーロインとタイガープラウンをメインに据えたカジュアルな「THE WIZARD’S ESSENTIALS MENU」や、ベジタリアン向けの「THE ENCHANTED GARDEN VEGETARIAN MENU」(以上1,550香港ドル)、6~12歳の子ども向け「YOUNG MAGICIAN’S FEAST MENU」(750香港ドル)も用意する。参加者は同じ演出を体験しながら、それぞれ異なるコースを選択できる。
提供時間は18時~、20時30分~の2部制。月曜・火曜定休。使用言語は英語。