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香港で無印良品が新業態「MUJI com」 コンビニ的なアプローチで

10月24日にオープンした無印良品(香港)の新業態「MUJI com」の香港駅店

10月24日にオープンした無印良品(香港)の新業態「MUJI com」の香港駅店

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 無印良品(香港)は、都市型ライフスタイルに特化した新業態「MUJI com」を10月24日、香港駅と青衣駅に同時オープンした。従来の店舗を全面的にリニューアルし、利便性・機能性・環境配慮を兼ね備えた新たな小型店舗モデルとして開業した。

毎日手作りの天然パンを提供するベーカリーコーナーも登場

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 香港における駅ナカ商業施設は近ごろ急速に拡大しており、特にミレニアル世代やZ世代を中心とした「時短消費」「即時満足」へのニーズが高まっている。同社のマーケティング部門によると、「MUJI com」はこのトレンドに対応する形で開発された業態で、今後の小型店舗展開のモデルケースとして位置づける。「Compact(精簡)」「Convenience(便利)」「Community(地域連携)」の3つの理念を軸に、都市生活者のニーズに応える商品構成とサービスを展開。美容・文具・軽食・飲料などの生活必需品を中心にそろえた。

 店内の設計は、「ミニマリストの美学」を継承し、陳列棚や壁面装飾に再生木材を使用。装飾品として曲線の鉄板を組み合わせることで、持続可能な開発のコンセプトを具現化すると同時に、「顧客が安心して買い物ができるように、空間にゆとりと温かみのある雰囲気を加えた」という。

 商品は従来の香港MUJIで扱うものを組み合わせ、日本から直輸入するものと、台湾製造のアイテムの両方を取り扱う。「コンビニ」を意識し、一番目立つ場所に、イチゴをフリーズドライしチョコでコーティングした「ストロベリーチョコがけいちご」や、「宇治抹茶チョコがけいちご」、ピスタチオをチョコでコーティングした「黑巧克力開心果」などの気軽に手に取ることができる菓子類を置く。香港ではグミ類も人気が高い。

 食品のコーナーには、毎日手作りの天然パンを提供する「麺包區(ベーカリーコーナー)」も登場した。「牛角包(クロワッサン)」(15香港ドル)や「蜜糖芥末呑拿魚芝士包(ハニーマスタード入りツナ&チーズパン)」(18香港ドル)、「朱古力丹麥酥(パン・オ・ショコラ)」など10種類をそろえた。加えて、青衣駅店では、地元焙煎の豆を使った「COFFEE STAND」を新設した。ペットボトルのお茶類、野菜ジュース、チャイ、ソーダなど各種のドリンク類もそろえる。

 香港ではカップのアイスクリームも人気がある。特にピスタチオやドリアンなどが発売される時には大きな話題となり、現在でも販売が続いている。バニラやチョコなどの定番ではなく、ほかにユズや豆腐なども含め、アイスクリームは7種を扱う。

 カレーの充実度も高く、クリーミーバターチキン、ブラウンマサラ、グリーンカレー、ホウレンソウのキーマカレーのほか、マッサマン、マレサマ、バニールマッカニーなど無印良品が誇るカレーのラインアップ37種類を28~38香港ドルの価格帯で見事にそろえた。パックご飯もジャスミン米(18香港ドル)、雑穀米、玄米(以上22香港ドル)、ナン(18香港ドル)なども各種並べる。

 香港らしいところでは、トマトスープやオニオンスープ、カボチャスープなどのスープ類だけでなく、台湾製造のスープストックも並べ、ピリ辛で爽やかなユズの香りを効かせた鶏ベースのスープ「辣味柚香鶏湯底」や「相撲鍋湯底(ちゃんこ鍋)」(同32香港ドル)なども販売する。

 食品以外では、靴下やシャツ、下着などもサイズ別、色別に並べ、日本でも力を入れる化粧品のラインアップも充実させた。日本のコンビニで扱うようなミニサイズに加え、通常サイズや入れ替え用なども並べる。ほかに、ポーチや傘、携帯アクセサリーや充電コードなども扱う。

 会計についても自動支払いシステム2台を設置し、アプリも充実させるなど、「迅速でスムーズな会計を実現し、通勤・通学の合間でもスムーズな購買体験を提供する」という。

 営業時間は10時~21時。

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