日本の家庭料理をメインに提供する「野間料理 NOMA ryouri」(G1019, G/F, Golden Star Mansion, 3 Taikoo Shing Road, Taikoo, Hong Kong、TEL 2328 6331)が10月31日、香港・太古にグランドオープンする。店名「野間」は日本の田園風景に由来し、「都市生活に自然のぬくもりと静けさをもたらすイメージ」で名付けた。
店内は、ぬくもりある木材をふんだんに使ったインテリアが特徴。「柔らかな色調と自然素材が調和し、都市の騒がしさを忘れさせる静かで穏やかな空間が広がる」と同店。家具や照明は「実用性と美しさを兼ね備え、日本家庭の心地よさと機能美を体現した」という。店内には柔らかな音楽を流し、席の配置では、一人で食事を楽しめるカウンター席から、団らんに最適なテーブル席まで、さまざまなシーンに対応する。
ランチタイムには、3品・5品・7品から選べる一人前の和食セットを用意した。例えば、サーモンの刺し身、自家製の月見鶏肉ハンバーグ、数種類のキノコを使った炊き込みご飯「野菌炊飯」、「海鮮日式茶碗蒸(海鮮の茶わん蒸し)」、「岩鹽枝豆」、カラメルソースをかけたカスタードプリン「日式焦糖玉子布丁」、冷たい抹茶ミルク「抹茶鮮●」などを組み合わせた「野間料理一人前昼食(7品)」(158香港ドル)には、みそ汁と飲み物も付く。ディナータイムには、6品の精選料理を盛り込んだ「一人の六品夕食」セットのほか、シェア向きの鍋料理やアラカルトも用意する。
アラカルトメニューの、巨峰と赤ワインでじっくり8時間煮込んだ牛舌「紅酒巨峰嫩燉牛」(98香港ドル)は、「果実の酸味とワインの香りが肉の繊維に染み渡る」という一品。北海道産の豚肉を使い、しょうゆと黒こしょうで炒めた「北海道雪夢豚肉山賊焼」(128香港ドル)は、「肉のうまみと香ばしさのバランスを意識した」という。香ばしく焼き上げたサケを北海道産のクリームとほうれん草で煮込み、蜜漬けのオレンジピールを添えた「北海道忌廉橘香三文魚菠菜」(148香港ドル)は、かんきつの香りを後味でも感じられるようにした。
ほかにも、洋風なアレンジのメニューも並べた。ネギとマグロの腹身を練り込んだペーストをトーストに塗り、辛口のからしソースで仕上げた「香葱碎呑拿魚●蓉芥●醤吐司」(128香港ドル)は、「濃厚な魚のうまみとパンの香ばしさが融合する」という。
カキを使ったクリームソースと稲庭うどんを組み合わせた「牡蠣●油・吉列廣島牡蠣烏冬」(178香港ドル)は、広島産カキの濃厚なうまみを味わってもらいたいとメニュー化した。釜飯スタイルの「月見厚燒牛舌香葱釜炊飯 」(188香港ドル)は、白米を自家製の野菜だしと数種のキノコと共に鍋で炊き上げ、「米粒にだしの深みと芳醇(ほうじゅん)な香りをたっぷり染み込ませた」というご飯の上に、炭火で焼いた厚切り牛タンをトッピングし、仕上げに日本産の卵黄を添え、食べる直前に牛タン・卵黄・炊き込みご飯を軽く混ぜ合わせて食べるよう勧める。
デザートメニューにも力を入れ、鉄観音のお茶を使ったクリームと半熟フレンチトーストを組み合わせた「濃厚鐵觀音忌廉 半熟法式吐司」(88香港ドル)のほか、グループ向けには、蜂蜜、ベリー類にバターを添えた巨大サイズの食パンにアイスクリームをのせた「XXXXL Creme Brulee口味 半熟法式吐司」(188香港ドル)を用意し、視覚と味覚の両方で楽しめるシェア向けデザートとして展開する。
週末と祝日には、朝食メニューも提供。北海道牛乳を使った滑らかなスクランブルエッグをトーストにのせた「脆煙肉北海道3.6牛乳滑蛋吐司」や、ベルギー産のビスケットを使った「焦糖Lotus Biscoff 半熟法式吐司」などをドリンク付きで58香港ドルから提供する。
営業時間は12時~22時(土曜・日曜は8時30分~、朝食は12時まで提供)。
●=女へんに乃、●=月へんに南、●=米へんに子