居酒屋「海遊膳 KAIYUZEN」(G1018, G/F, Golden Star Mansion, 3 Taikoo Shing Road, Taikoo, Hong Kong TEL 2343 0328)が10月31日、香港・太古にオープンした。経営は香港の飲食グループHungry Minds Groupが手がける。
毎日数量限定で提供される「淡雪鹽呑拿魚●稀有部位壽司」(98香港ドル)
同店のコンセプトは「自由發●」。これは香港が生んだ言葉で、伝統的な日本料理のスタイルをベースにしながらも、より自由度を高めた新しい食事のスタイルを指すという。客が自由に選べるすしや串焼きを中心としたメニュー構成とした。ランチタイムには、128香港ドルからの定食メニューも用意し、豚肉のしょうが焼きや厚切牛舌の岩塩焼きなど、火入れ料理を中心に展開する。
同店は「おまかせ」の敷居を下げようと、すし1貫16香港ドルからに設定し、香港ではリーズナブルな価格帯で、40種以上のすしと20種以上の刺し身を単品注文できるようにした。すしカウンターでは職人の握り技を目の前で楽しめるほか、3種のコースも用意する。
サラダ、茶わん蒸し、7貫、みそ汁、甘味をセットにした「上・廚師發●十一品」(288香港ドル)、9貫と一口丼を加えた「極上・廚師發●十四品」(388香港ドル)、焼きフォアグラ茶わん蒸しと12貫の「豪華・廚師發●十六品」(498香港ドル)など、価格帯に応じた選択肢をそろえた。
創作すしの「遊・すし」シリーズも用意。北海道産のウニ、ホタテ、イクラを重ねた「帆立貝三層」、しょうゆ漬けの赤蝦とマグロの中落ちを合わせた「赤蝦三層」、牡丹エビに炙(あぶ)りエビみそ、キャビアを添えた「牡丹蝦三層」など、「食材の層を重ねることで味の立体感を追求した」というメニューもそろえる。これら3種を一度に楽しめる「遊・三味盛」(258香港ドル)も用意した。
串焼きは約30種類以上をそろえ、客が好みの調味料を選べるようにした。例えば、外は香ばしく中はぷりっとした食感の「鶏皮紫蘇蝦巻」(48香港ドル)は照り焼きソースで提供する。京ネギしょうゆで仕上げた「ハラミ(鶏橫膈膜)」(38香港ドル)、檸檬塩焼きの「厚切り牛タン(厚切牛舌芯)」(62香港ドル)のほか、徳島県産の地鶏「阿波尾鶏」の腎臓を使った串焼きで、酢橘(すだち)をアクセントに岩塩じょうゆで焼き上げた「阿波尾酢橘鶏腎串」(54香港ドル)などがある。
居酒屋らしい一品料理もそろえる。能登塩で漬けた北海道産甘蝦を唐揚げにした「唐揚能登鹽漬北海道甜蝦」(68香港ドル)は、酒のさかなとして薦める。牛タンの中心部に当たる、最も柔らかい「牛舌芯」を粒状にカットし、3種の特製ソースで楽しむ「燒牛舌芯粒三味」(138香港ドル)は、淡雪塩、檸檬(レモン)塩焼き醤(じゃん)、しそ大根醤の3種を添え、味の変化を楽しんでもらう。冷製料理では、梅肉ソースとライムの酸味が松葉ガニの甘みを引き立てるソーメン「松葉蟹肉梅子素麺」(68香港ドル)などもメニューに並べた。
店内には大型の酒専用冷蔵庫を設置し、日本酒、焼酎、果実酒などを並べる。それぞれ銘柄ごとに風味などの説明を添え、客はコンビニ感覚で自由に選び、スタッフが開栓して提供するスタイルを採用する。
営業時間は12時~22時。
●=左から辛、力、辛。