4月7日~9日に香港スタジアムで開かれる7人制ラグビー大会「香港セブンズ」のチケットが2月に入り販売開始し、早くも一部の座席に売り切れが出るなど好調な売れ行きを見せている。
ラグビーの統括団体「ワールドラグビー」が主催する同大会。世界中のラグビーファンの間でも知られており、チケットは売り切れることが多い。
2016年のリオデジャネイロ五輪で正式種目となって注目度が上がった7人制ラグビー。15人制のラグビーワールドカップが約1カ月の開催日程が必要となることに比べ、7分ハーフ(決勝は10分)で日程も基本的に3日間で終わることからテレビ中継向きの競技とされる。
セブンズ大会は世界10カ国・地域で開催されるが、香港大会のみ、全戦を転戦するコアチームの戦いと、翌シーズンのコアチーム入りを目指す昇格大会の2つが行われる。
ラグビー強国のオセアニアやヨーロッパではなく香港セブンズで昇格大会を開催する理由は、初開催が1976年開催と歴史があり、ラグビーの国際大会で大きなスポンサーを初めて付けたりするなど、7人制の発展に大きな役割を果たしてきたからだ。
リオ五輪で4位になり世界を驚かせた日本代表だが、リオ五輪前の香港セブンズでの昇格大会で、アジアでのライバルである香港代表を下して優勝。今シーズンのコアチーム入りを決めたことが自信につながり、それが好結果を生んだ要因の1つと言われている。日本代表のコアチーム入りしたことの最大の意義は、メンバーは基本的に世界トップの各国代表がコアチーム入りしていることで、日本代表は大会のたびにトップチームと戦うことができる。まだ、世界のトップチームとの差は依然として大きいが、経験をたくさん積むことができるので、代表の底上げを図ることにもつながっている。
大会での南スタンドはコスプレ大会の様相で、スタンドに入るために数時間待ちという長蛇の列となるのも同大会の風物詩。試合そっちのけでお祭り騒ぎの若者も多い。セブンズが始まる週は、香港スタジアムだけではなく、蘭桂坊(Lan Kwai Fong)などもラグビー一色となり、スタンド観戦できなかった人たちがスポーツバーで盛り上がっている光景も見られる。
チケットは、曜日ごとの1日券、金曜・土曜または土曜・日曜の2日券、3日間通し券を用意。値段は曜日と場所によって細かく設定されており、2月15日の時点で3日間通し券は3438香港ドル~4200香港ドル、最も安い金曜の1日券は540香港ドル~612香港ドル。チケットサイト「viagogo」で取り扱う。