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信和集団がビル屋上で巨大農園が本格稼働 レタス・サツマイモ・冬瓜など栽培

ビルの屋上に農園を作るプロジェクトを通じて環境問題を考える信和集団

ビルの屋上に農園を作るプロジェクトを通じて環境問題を考える信和集団

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 大手デベロッパーの信和集団(Sino Group)が4月以降、ビルの屋上に巨大農園を作るプロジェクト「一喜種田(Farm Together)」を本格稼働させる。2021年に創業50周年を迎える同グループの持続可能な社会実現に対する取り組みの一環。

 香港は新界(New Territories)には緑は多いものの狭い土地柄、農業従事者が少ないことと農産品のほとんどが輸入品であり、かつ歴史的背景から商業の街であることもあり、農業は身近な存在ではない。しかし、持続可能な社会を実現しなければならないのは香港も同じ。そうした中、今年で創業から半世紀を迎える信和集団は現在の香港状況に危機感を抱き、多く立ち並ぶ高層ビルの屋上を利用して農園を作るプロジェクト「一喜種田」を本格的に始めることしにした。

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 2008年に同集団が商業ビルの屋上をグリーン化しようとする「商廈天台綠化計劃(Mission Green Top)」を策定し活動を始めたのが始まり。2018年からは、同グループ傘下のホテル「黄金海岸酒店(Gold Coast Hotel)」の敷地内に有機農場を展開。宿泊客、学生、職員、緑に関心のある人5000人が、同所でツアーやワークショップ、教育プログラムなどを体験した。これまでに1000キロ以上の野菜を収穫し、その売り上げ200万香港ドルがNGOの活動費に充てられてきた。

 一喜種田はこの取り組みをさらに一歩進めたもので、同グループ傘下のビル、マンション、ホテルを利用して4月に開始する計画。計6カ所で、その面積は合わせて2万3000平方フィートに上る。

 農園として最も広いのは九龍灣(Kowloon Bay)の宏天廣場(Skyline Tower)にある「宏天空中農莊(Sky Farm)」で1万1840平方フィート。同所は、都市での持続可能な社会実現のため農園を香港各地で造成してきた団体「Smiley Planet」と香港のNGO「匡智會(Hong Chi Association)」が共同で管理する。北角(North Point)の電気道148号(148 Electric Road)にあるビルの屋上にも「148空中農莊(148 Farm)」と呼ぶ1300平方フィートの農園を造った。ここからはビクトリアハーバーの絶景を望める。

 黄金海岸には4つの農園を造成する。「黄金海岸綠悠農莊(Gold Coast Eco Farm)」(2500平方フィート)と「黄金海岸開心農莊(Gold Coast Fun Farm)」(1600平方フィート)は、レジデンスの住人を主な対象とする。「黄金海岸農莊(Gold Coast Farm)」(3680平方フィート)は前述の黄金海岸酒店内で行っていたものを発展させ有機栽培を行う。「蝶舞香草農莊(Butterflies and Herbs Farm)」(3700平方フィート)も同ホテル内にあるが、20種類のチョウチョウと40種類の花などの生息地を作る取り組みだ。

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