香港・灣仔に日本料理店-「天勝」の伊藤さんが4カ月ぶりに再スタート

刺身・すしを中心に鮮度の高い産品を使って料理を提供

刺身・すしを中心に鮮度の高い産品を使って料理を提供

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 香港島で日本人料理人伊藤勝浩さんが腕を振るう和食店「天勝」が惜しまれながら閉店して約4カ月、12月2日に同じく灣仔エリアのジョンストンロード(Shop 1D, 35-45 Johnston)に「8日(Youka)」がグランドオープンした。

シンプルなデザインでまとめた店内

 香港のレストラン閉店・移転は家賃の高騰などにより相次いでいるが、「天勝」のケースは、高額を提示されたのではなく、ビルのオーナーが変わった時点で、その後の契約の更新はないことが告げられたというものだった。

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 伊藤さんの下で働いたスタッフは長期雇用のメンバーが多かったことから、法律にのっとり多額の保証が必要となるなど、在庫整理を含む諸経費とを合わせて約1000万円の退店費用が必要になったという。

 そうした中、独自に新規出店するには多大な費用が必要になることから頭を悩ませていた伊藤さんを救ったのは、「天勝」時代の常連客の香港人たち。同店は元常連客らが出資する形のジョイント形態として、料理は伊藤さんの味をそのまま踏襲しながら、少しモダンな和食店として復活することになった。

 大通りに面しているものの、看板や大きな窓もなくひっそりとたたずむ同店。店舗面積は約800スクエアフィート。席数は35席で、4人掛けのテーブルとカウンターを中心に構成する。

 好立地にあるため、家賃を合わせると客単価を上げざるを得ない。そのため店名は同じ「天勝」を使うのではなく新しい名前を付けた。「もし以前のお客さんが名前を聞いて天勝と全く同じ店だと思って違いを感じてしまったら申し訳ないので」と気遣う伊藤さん。しかし、天勝時代と同じだしを使い、同じキッチンのメンバーで料理を振る舞う。

 食材は毎日日本から直送するほか、以前と同様、その日の「おすすめ」を黒板に書いて「旬」を大切にしたメニューで展開する。天ぷら会席(550香港ドル)やすし会席(980香港ドル)などの会席コースをはじめ、造り盛り合わせ(680香港ドル~)など以前と比較をすると高級志向になったが、つくねや鶏の手羽先(各35香港ドル)などリーズナブルなメニューも用意する。

 伊藤さんは「香港ローカルに受け入れられる日本料理に変えるのではなく、日本の日本料理をこれからもずっと香港で提供していきたい」と意気込む。

 営業時間は、ランチ=12時~14時30分、ディナー=18時~22時30分。

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