中環に眼鏡のリユース、ビンテージフレーム販売店-日本人が開業

個性派ラインナップは今後も取扱商品が増える予定。店内はこぢんまりとしているが、清潔感にあふれている

個性派ラインナップは今後も取扱商品が増える予定。店内はこぢんまりとしているが、清潔感にあふれている

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 東京の新宿と銀座で眼鏡の買い取りと販売業を営む「MAKOTO」(A2, 1/F., Kingearn Building, 24-26 Aberdeen Street, Central, Hong Kong.TEL 2676 6673)が8月1日、PMQの正面にあるマンションの1階にオープンした。眼鏡フレームの中古品とビンテージ品の販売という珍しいビジネスを香港でも広げようとしている。

自身も眼鏡好きな創業者の星野さん

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 同社は5年前に創業。代表の星野誠さんは「学生のころ、買いたい眼鏡があったが高価な値段でとても買えなかった。インターネットのオークションサイトなどで買えないかどうか調べてみたが、それもあまりなかった」と話す。学生でも手が届きそうな中古品のマーケットすらないことは、そこに市場があるという裏返しでもあると思ったという。大学卒業後、大黒屋で宝飾品の査定やECサイトの立ち上げ、その後ホテル業界勤務などを経て、眼鏡の中古品の販売とビンテージ品を中心に扱う事業を立ち上げた。

 販売プロセスは従来のリユースビジネスと同じで、客から持ち込まれた商品を査定し、メンテナンスして再販売する。扱うブランドはさまざまだが、ビンテージ品のほか、ユニークな形や素材のフレーム、先鋭的なサングラスなど幅広いラインアップをそろえ、価格帯は1,000~3,000香港ドル。

 星野さんは「頭で考えるとより行動が先、もしくは走りながらビジネスを進めていくタイプ」で、香港はすでに来たことがあり、日本の店に来る外国人の中でも香港人が比較的多かったことから、この地でビジネスをしたいと長い間考えていたという。5月下旬に来港した際、すぐに開業の準備を進めた。「大黒屋時代の上司からインベスト香港を教えてもらい、その紹介で会社設立の準備をした。すぐに不動産屋を訪ねて店舗の賃貸契約を結び、香港人も雇った」とこの数か月を振り返る。

 また、PMQで開催されるナイトマーケットで知り合った香港人に、場所の一部シェアさせてもらい眼鏡を販売。さらには、その香港人が製作しているTシャツを日本と香港の店で販売する契約も結んだという。「眼鏡好きの人がターゲットとなるため、出店したPMQ近くは絶好のロケーションだが、ラマ島のような店を訪れるためにわざわざ行かなければいけないところも探していた」と明かす。「世界から人と物が集まる所が香港。情報の収集や商談などの拠点としても活用していくつもり」と香港でのビジネスの魅力について付け加える。

 営業時間は11時30分~19時30分。月曜定休。店はマンションの一角にあるため、入り口前で管理人ボタンを押すか電話をすればドアを開けてもらえる。

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