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香港で兵庫県が食材フェア 神戸ビーフや淡路島玉ねぎを新メニューで紹介

厚切りスライスの神戸牛を焼き、その肉汁で野菜を炒める贅沢さの「魯山人風すき焼き」

厚切りスライスの神戸牛を焼き、その肉汁で野菜を炒める贅沢さの「魯山人風すき焼き」

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 兵庫県は中環の和食店「美食倶楽部吉田」(8Wyndham Street,Central Tel:2619-0229)で9月21日、神戸ビーフや淡路島玉ねぎをはじめとした県産品食材で構成するアラカルトメニュー「秋味・兵庫盛宴」を10月から実施することを発表した。

吉田シェフが兵庫の食材と調理方法を説明

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 同県は2012年(平成24年)度以降、神戸ビーフ海外輸出解禁を皮切りに、香港市場に対しても積極的にアプローチを続け、神戸ビーフは月3~5頭を安定して供給できる体制を築き、これまでの香港への輸出量は累積43トンを記録する。神戸ビーフは現在、百貨店やスーパーの精肉コーナーで販売するほか、レストランに関しては同店と銀座すみかわ、沙田のロイヤルパークホテルが指定登録店となっている。

 淡路島玉ねぎの出荷量は当初の1トンから25トンにまで増やしてきたが、スーパーの店頭での試食販売で甘さを伝えられたことが売り上げ増の転機となったという。輸送に困難があったイチジクも栽培方法から見直すなどして輸出に耐えられる商品の開発を続け、一般的に果物の値段が高騰する中秋節の時期を狙い、発売当初より約2倍の価格である4000~6000円/1キロで販売することにも成功した。

 今回の展開では、酒で言えばただ日本酒の銘柄を紹介するのではなく、「酒米である山田錦の生産量が最も多い県だからこそ、おいしい日本酒が生まれる」というアプローチ方法で、日本食材がすでに飽和状態の香港市場に対して勝負を仕掛ける。「兵庫県は香港への輸出の取り組みとしてはスタートが遅れていたが、日本で勝負できていることを伝えれば、香港人の興味を必ず惹くことができる」と兵庫県農政環境部農政企画局の木元悦也さん。「また香港は『食』が農業と観光地を繋ぐ市場だ」と続ける。

 同店で提供するメニューは「神戸ビーフカレー」(138香港ドル)や「淡路島玉ねぎ3種類とゴールデンボアポークロースハム」(165香港ドル)、「炒り丹波黒豆、サラダに添えて」(118香港ドル)をはじめ、3~5ミリの厚めにスライスした神戸ビーフに、淡路島玉ねぎやシイタケ、水菜などをセットにした「魯山人風すき焼き」(890香港ドル)や「神戸ビーフ炭火焼ステーキ200g」(980香港ドル)など。肉料理はボリューム感と食べ応えを大切にし、野菜を添えて提供する。また併設のすし店「銀座いわ」でも、淡路島産の真鯛や真蛸の桜煮、兵庫産の鰹などのコース料理も提供する。

 同店では通常より神戸ビーフを提供するが、今回のプロモーションメニューの提供は10月5日~31日まで。

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