食べる

北海道がテーマのカフェレストラン「asiri CAFE」、香港東区のビジネス街に

すでに昼間は近くのオフィス街の人で賑わうカフェレストラン

すでに昼間は近くのオフィス街の人で賑わうカフェレストラン

  • 12

  •  

 香港東区のオフィス街太古坊(Taikoo Place)の高層ビル群から程近くの●魚涌(クオリーベイ)海光街(Shop 1A, G/F, Hon Way Mansion, 11 Hoi Kwong St, Quarry Bay、TEL 2907-4588)に1月19日、北海道をコンセプトにしたカフェ「asiri(アシリ)CAFE」がグランドオープンした。

日本のように黒板に当日のメニューや天気も

[広告]

 オーナーは愛知県出身で北海道好きの加藤茂伸さん、北海道出身の綾さん夫妻。店名の「アシリ」はアイヌ語で「新しい」を意味する。「以前から2人で北海道をコンセプトにした店を作りたいという話をしていて、ようやく形にすることができた」と茂伸さん。約3カ月かけて全179市町村北海道をドライブ一周旅行した経験があるという。

 白い壁に木目調の家具を取りそろえた落ち着いた雰囲気の店内には、北海道の民芸品である「木彫りの熊」や北海道テレビ放送(HTB)のマスコットキャラクター「onちゃん」の人形、「コンサドーレ札幌」のユニホームなど、至る所に北海道ゆかりの商品が飾られている。座席数はカウンター、テーブル合わせて34席。

 ランチタイムはセットメニューを展開。メインメニュー3種類の中から1つと、サイドメニューを6種類の中から2品または3品選ぶ(2品=78香港ドル、3品=88香港ドル)。メインは「サバのみそ煮」「牛肉炒めごぼう」「北海道風味から揚げ(ざんぎ)」などで、週に1~2回内容を変える。サイドメニューは「温泉卵」「鶏肉の南蛮漬け」「レンコンのきんぴら」など。味噌汁もセットでつくが、8香港ドル増しでソフトドリンクが追加できる。

 ディナータイムは、ラムチョップ(148香港ドル)やスライスビーフステーキ(128香港ドル)などの洋食メニューを中心にそろえる。ラムチョップには、コーヒーの香りがする特製のソースを使うなど、風味の組み合わせも提案。

 2月中旬からは北海道小麦を使った生パスタも提供を予定する。生パスタは、千歳空港内にある道産小麦を使ったパスタ店の味にほれ込んだ綾さんが、「香港でも道産小麦の生パスタを提供したい」と考えたフィットチーネタイプの幅のある麺。

 そのほか、北海道産ソーセージや、海外のコンテストでもさまざまな賞を受賞している北海道共働学舎のチーズなどのアラカルトメニューも順次投入予定。アルコール類は、サッポロビールやワイン、ウイスキーなど10種類以上を用意する。

 今後は、香港で試験的に試してみたいという北海道の飲食店経営者向けに、店内のキッチンを提供し数日間のゲストシェフとして振る舞ってもらうなど、双方の交流の場としての活動も企画している。「ただ食事を楽しんでもらう所ではなく、北海道の生産者たちに香港のさまざまな情報を還元していきたい。おいしいものを提供するのは最低限のこと。北海道と香港をつなぐ場所にするのが私たちの本当の意味での目標」と夫妻で目を輝かせる。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、アフタヌーンティー=15時~18時、ディナー=18時~22時。土曜定休。

●=魚へんに則

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース