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「香港アートフェスティバル」開催へ 日本人によるプログラムも

世界各国からオペラなどのプログラムを上演する香港アートフェスティバル

世界各国からオペラなどのプログラムを上演する香港アートフェスティバル

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 アジアのみならず世界各国のトップアーティストが集まる毎年恒例の香港最大の舞台芸術イベント「香港藝術節(香港アートフェスティバル)」が2月23日から、香港内21カ所で開催される。

日本人によるプログラムも予定

 今年は昨年より2日短い31日間の開催だが、演目数は1つ増え、全部で130公演が決まった。同芸術祭は、オペラ、音楽、演劇などを中心とした「舞台もの」を観賞することが基本。世界でも人気の演目が数多く楽しめることが46回目も続けることができた理由の一つだ。

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 2018年の予算は昨年より500万ドル多い1億2,500万香港ドルを設定した。スポンサーと寄付によるものが4,500万香港ドルと全体の36%を占め、チケット販売が全体の32%、4,000万香港ドルと、この2つで全体の7割弱を占める。康楽及文化事務署(LCSD)を通じた補助金が14%の1,750万香港ドル、その他が18%の2,250万香港ドルになっている。2018年の会場は前年より3カ所増の21カ所、出演者と裏方を含めたスタッフ総数は59人増の1716人、チケットの販売予定枚数3641枚増の10万6487枚と、年々規模が大きくなっている。

 注目のプログラムは「Pelleas et Melisande(佩利亜斯與梅麗桑徳)」(邦題「ペレアスとメリザンド」)。音楽家クロード・ドビュッシーが唯一完成させたオペラとして知られる作品で、高齢の王の孫、ペレアスと王太子妃メリザンドによる禁断の恋の物語だ。世界各地で上演されているオペラだが、この作品はアジアプレミアになっている。

 広東オペラでは「Farewell My Concubine(覇王別姫)」。張国栄(レスリー・チャン)主演で1993年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞を受賞し、日本でも「さらば、わが愛/覇王別姫」というタイトルで映画化された名作だ。

 音楽では「Denis Matsuev with the State Academic Symphony Orchestra of Russia(馬祖耶夫與俄羅斯維特蘭諾夫国家交響楽団)」は、1998年のチャイコフスキー国際コンクールで優勝したロシアのデニス・マツーエフさんとロシア国立交響楽団とのコラボしたコンサート。オーケストラを率いるのはエストニア出身でアメリカ育ちのクリスチャン・ヤルヴィさん。クラシックだけではなくグラミー賞にノミネートされるなど現代音楽にも通じており、この2人がどんな音楽を奏でるのかが注目されている。

「The Curious Incident of the Dog in the Night-Time(深夜小狗神秘習題)」(邦題「夜中に犬に起こった奇妙な事件」)はトニー賞5度、ローレンス・オリヴィエ賞に7度も輝いた名作。数学や物理では天才的なものを持っているのに、他人と上手につきあえない自閉症のクリストファー。ある夜、近所の飼い犬が殺され、彼は探偵となって犯人を捜し始めるが…というあらすじの舞台が繰り広げられる。

 日本からはウィーンを拠点にダンスや映像の制作活動などを手掛ける松根充和さんによる「Dance, if you want to enter my country(舞得入境)」(邦題「踊れ、入国したければ!」)が上演される。アメリカ国籍のダンサー、アブドュル・ラヒム・ジャクソンが公演のため訪れたテルアビブ空港で、ムスリム系の名前であることを理由に入国審査で止められうえ、ダンサーであることを証明しろとその場で踊ることを強要されたという話があり、国籍と民族の境界線を問うパフォーマンスを行う。

 ダンサー、演出家、俳優の勅使川原三郎さんによる「Tristan and Isolde(崔斯坦伊索徳)」(邦題「トリスタンとイゾルデ」)の上演も決まった。騎士トリスタンと主君マルク王の妃(きさき)となったイゾルデの悲恋を描くもので、日本を含め海外で何度も上演された演目だ。佐東利穂子さんとの2人で演じるほか、勅使川原さん本人は出演、振り付け、構成、照明、美術、選曲、衣装の7役も手掛ける。

 3月25日まで。チケットはURBTIX各店、HK Ticketing各店、インターネットで販売している。

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