
SNS発の人気キャラクター「ちいかわ」の大型特別展「CHIIKAWA DAYS」が8月1日、香港・尖沙咀の大型商業施設「K11 MUSEA」とハーバーフロントで始まった。香港のクリエーティブ企業「AllRightsReserved(ARR)」が、ちいかわの公式ライセンサー「スパイラルキュート」とタッグを組み開催。ちいかわの世界観を再現したさまざまな展示や、香港限定「飲茶」コレクションを含むオリジナルグッズを販売している。
イラストレーターのナガノさんが描く「ちいかわ」は2020年にSNSで漫画がスタートして以来、瞬く間に日本を代表するキャラクターとなり、現在は世界中で大きな人気を集めている。
同イベントは、原作の4つのテーマ「衣・食・住・動」を元に、展示と体験を通して「ちいかわ」の世界感を体験できる没入型エキシビション。屋内外3つのゾーンで構成し、100点以上の立体フィギュアや巨大バルーンなどで漫画の名シーンなどを再現している。チャームやTシャツ、クッキーなどちいかわオリジナルグッズ37点も用意した。
メイン展示は、K11 MUSEA MUSE EDITIONグランドフロアの屋内空間に設置する「ちいかわの日常」。ちいかわの家、ラーメン「郎」、「三つ星レストラン」などを再現した展示や、香港限定で初登場となる飲茶スペースも登場。討伐クエストに挑戦したり、無限白米湧きドコロ(炊飯器)に入ったり、来場者が物語の一部を体験できやりするインタラクティブな展示も用意した。
屋外展示では、K11 MUSEA6階に「超巨大グルメの森空中楽園」を開設。「ちいかわの世界に登場するおいしい食べ物」を再現した空間を用意した。ビクトリアハーバー沿いのK11 MUSEAプロムナードの「超大型討伐!名シーンとスペシャル衣装展示」には、約9メートルの「ちいかわ」やハチワレなどの巨大バルーン、オブジェなどが登場している。
同展の目玉の一つとして、ナガノさんが今回の特別展のために描き下ろした、香港限定の「飲茶」コレクションも初披露。香港の象徴的な文化である点心と「ちいかわ」の世界観を融合し、「ちいかわ」や仲間が、ハーガウ(蝦餃)やシューマイ、腸粉など、香港名物の点心に扮(ふん)したデザインを制作した。屋内展示の飲茶スペースにも登場するほか、ぬいぐるみ型のキーホルダーとして、数量限定、先着順で販売する。
香港内では、同展の開催期間に合わせて、スポンサー企業などによる「ちいかわ」とのさまざまコラボレーションイベントも展開。香港MTRでは、展示会場の最寄りとなる尖沙咀東駅の一部の空間や改札を「ちいかわ」特別デザインで装飾しているほか、尖沙咀東駅などの改札に、改札のゲートが開く際に「ちいかわ」と改札音が聞こえる仕掛けも用意した。
香港政府観光局も8月1日から、「CHIIKAWA in Hong Kong Neighbourhoods」を開催。セントラル・ピア、西貢プロムナード、啓徳運動公園、北角のイーストコースト・ボードウオークの4カ所に、各地区のランドマークを背景にした等身大の「飲茶ちいかわ」を設置し、デジタルスタンプラリーなどの企画を実施している。8月中旬には「Chiikawa Ramen Buta (ちいかわラーメン豚)」も香港に登場予定。
同展の入場チケットは、発売から約30分で売り切れとなっていたが、開始初日の8月1日には、当初予定から1週間会期を延長し、追加チケットを発売することも発表。グッズ販売は、チケット購入者限定のストア(8月1日~)と一般向けストア(8月4日~、事前予約制)を用意する。
8月31日まで。