香港・中環ランドマーク内の高級スーパーマーケット「Oliver's The Delicatessen（Shop 322-328, 3／F, Landmark Prince's Building, 10 Chater Road, Central, Hong Kong）」が7月31日、場所を3階に移転し、リニューアルオープンした。1981年の創業以来、Wellcome（惠康）やMarket Placeなどを展開する「DFI Retail Group（デイリーファームグループ）」の最上位のスーパーとして中環に1店舗のみで展開してきた。「世界の美食」とワインを取りそろえる老舗として知られる同店は、今回の移転を機に約7000平方フィートの広々とした空間に約7000点の商品を展開する。

調理仕立ての肉や野菜などの総菜が並ぶショーケース

　新店舗は、自然木や大理石、クリームトーンを基調とした落ち着いた内装に、ブランドカラーのグリーンゴールドをアクセントに使うデザインに仕上げた。店内には「Chef’s Pantry」「Salad Bar」「Sushi Bar」「Brew & Bake」などの専用セクションを設け、「すぐに食べられる」メニュー100種類以上を並べる。ホットミールコーナー「Chef’s Pantry」は、フランス産赤ワインで煮込んだ牛テールや、イタリア産バルサミコ酢を使った豚肉、鮮やかなエビ入りカリフラワーライスなど、国際色豊かなラインアップが特徴。価格は68香港ドル～78香港ドルと、購入しやすい価格帯にそろえた。

　同店「一推し」のデンマーク産鶏肉をグリルした「香草焼きチキンセット」（95香港ドル）や、オーストラリア産サーロインを使った「ローストビーフセット」（105香港ドル）など、プレミアム食材を使ったセットメニューも登場。忙しいビジネスパーソン向けには、日替わりの「Hot Takes」シリーズとして、鴨胸肉の照り焼きソース添えや、うなぎ炒飯（チャーハン）、牛肉入り炒め米粉麺なども用意している。

　入り口付近には「Brew ＆ Bake」の新作ベーカリーコレクションも登場。オーブンからできたての甘みのあるパンを中心にそろえる。香港で人気のピスタチオを使ったピスタチオフローラタルト（19香港ドル）やピスタチオキャラメルクロワッサン（26香港ドル）のほか、エッグタルト（16香港ドル）なども並べる。

　サラダバーでは30種類以上のトッピングから自由に組み合わせが可能で、3種類選んで78香港ドルのカスタムサラダを注文できる。すしバーでは、毎日新鮮なネタを使ったすしや丼を販売。「五色丼」（168香港ドル）は、ウニ、ホタテ、アカエビ、サーモン、イクラをたっぷり盛り付ける。

　ソムリエが常駐しているのも同店の特徴。ワインとスピリッツの専門セクション「The Cellar」では、700種類以上の銘柄を取りそろえ、オーストラリアのHentley FarmやタスマニアのSailor Seeks Horseなど、希少な小規模ワイナリーの限定品も取り扱う。中国産ワインや、日本・スコットランドの希少ウイスキーも並べる。

　精肉コーナー「The Butcher’s Table」では、米国WBI社のプライムビーフや、40日間熟成したオーストラリア産トマホークステーキ、日本のA5ランク和牛は飛騨牛と近江牛を扱う。ロシア産キャビアやスペイン産イベリコハム、イタリア産チーズなどの高級食材も豊富にそろえた。

　グロッサリーには、イタリアのチョコレートブランド「Aruntam」「Vanini」、シチリア産ピスタチオスプレッド「Pistachio Papi」、スウェーデン発の岩塩ブランド「Rivsalt」など、ヨーロッパ勢の商品が目立つ。

　もともと電話で注文を受け付け香港の富裕層地域に向けてデリバリーするサービスを展開してきたが、今回のリニューアルでは、オンラインショップ「Oliver’s Gourmet Online」も同時にローンチした。5000点の商品をそろえる。香港島内では午前11時までの注文で当日配送が可能。600香港ドル以上の購入で送料無料となる。

　営業時間は、月曜～金曜＝8時～21時、土曜・日曜・祝日＝8時30分～20時。オープン記念で8月7日まで、サラダバーの6品目を1香港ドルで販売するほか、キャビアやワイン、肉類の割引キャンペーンなども行う。