
今年創業50周年を迎えた香港マクドナルドが現在、その節目を記念して、映像、イベント、特別メニューなどさまざまな展開を打ち出している。
マクドナルドの「Happy Moments」精神の原点として描く映像「重回1975年的起點」
9月14日にユーチューブ公式チャンネルで公開した映像「重回1975年的起點」には、1975年1月26日、銅鑼湾・百徳新街にオープンした香港初のマクドナルド店舗を舞台に、実話を元にしたストーリーを人気俳優ニコラス・ツェー(謝霆鋒)さん主演で描く。ツェーさんが演じるのは、実在した初代店舗マネジャー、チュウ・ユンワー(朱源和)さん。マクドナルドの「Happy Moments」精神の原点として描く。
金像賞最優秀助演男優のバイ・ジー(白只)さんが共演。店舗スタッフとして、開店準備から接客、閉店後の語らいまで、当時の現場の空気をリアルに再現した。
見どころは、銅鑼湾・百徳新街の街並みと店舗内装の完全再現。店舗内には、茶色の床タイル、レトロな座席、飲管バケツ、紙トレイマット、旧式レジ、そしてマクドナルド叔叔(ドナルド)の像など、懐かしのアイテムをそろえ、見る人の記憶を呼び起こす仕掛けとした。
撮影には、実際のマクドナルド現役店舗マネジャー2人も出演。2人は演技指導だけでなく、現場のリアルな動きや接客の所作を伝授したという。モデルとなった朱源和さん本人も撮影現場を訪れ、スタッフにエールを送った。
このムービーの世界観は、10月1日から西九文化区「藝術自由空間」で開催される「香港マクドナルド i'm lovin' it 50週年展」でも体験できる。映画で登場した店舗や街並みを実寸で再現し、来場者は1975年の香港を五感で味わえるよう仕上げた。展示には、ハンバーグラー(漢堡神偸)、バーディー(小飛飛)、グリマス(滑●●)など、マクドナルドのキャラクターも登場。過去の制服やポスター、おもちゃなどを展示。名物の70年代の「お誕生日会」会場も再現する。テラスにはドナルドのベンチも設置。10月19日までで、会場は西九文化区 Freespace。入場料はHK$35で予約制。同時に開催する期間限定店での収益の一部はマクドナルド叔叔之家慈善基金へ寄付する。
9月17日からは、香港内の店舗で謝霆鋒(ニコラス・ツェー)さん監修の「鋒味Signature系列 Chef Nic Signature Collection(シェフ・ニック・シグネチャー・コレクション)」も販売。過去にも2018年に展開したことがあるシリーズの再登場となる。鋒味安格斯・煎蛋肉醤飽 Chef Nic Bolognese and Fried Egg Angus Burger (シェフ・ニック・ボロネーゼ・アンド・フライド・エッグ・アンガス・バーガー)という、アンガスビーフのパティに、ミートソースと卵焼きが挟まったバーガー。バーガーには「鋒味」の焼き印も押す。ほかにも、青花椒味チキンウイング「鋒味青花椒味鶏翼」や、香港ミルクティー風味のサンデー「鋒味曲奇●茶新地」など昔の香港の懐かしい味を再現したという。叉焼(チャーシュー)パウダー付きのポテト「港式燒味風味調味粉」なども用意する。
●=口へんに都。●=女へんに乃。