香港の人気文化イベント「Standard Chartered Arts in the Park Night Parade」が、11月29日、7年ぶりに銅鑼灣・利園(Lee Garden)エリアに帰ってくる。渣打銀行(Standard Chartered )慈善基金がプロジェクトスポンサー、希慎興業(Hysan Development Company Limited)が協賛パートナーを務め、11月29日夜に開催されることが決まった。街全体が光と影の舞台へと変貌し、世代を超えて楽しめるひとときを提供する。
希慎興業は100年以上の歴史を持ち、約450万平方フィートのオフィス・商業・住宅資産を展開している。近年はニューエコノミーを見据えた戦略的投資も進め、上海利園(Lee Gardens Shanghai)や土瓜灣の都市更新プロジェクトなどを推進している。今回のイベント協賛も、まちづくりと文化振興を融合させる同社の姿勢を示すもので、観光客、地元住民にとって銅鑼湾に隣接する同エリアが魅力的なエリアであることをアピールしたいとする。
希慎興業の執行董事兼最高執行官・呂志偉(Ricky Lui)さんは「利園エリアは人々をつなぐハブであり続けてきた。今回のイベント復活を心から歓迎し、コミュニティーの結束と活気あるまちづくりのビジョンを体現できることを誇りに思う」とコメントを寄せる。
「Arts in the Park Night Parade」は毎年異なる物語や文学作品を題材にしてきた歴史があり、2016年はシェイクスピア没後400周年を記念して『真夏の夜の夢』をテーマに妖精や恋人たちの世界を光の人形で表現、2017年はロアルド・ダールの『チャーリーとチョコレート工場』『マチルダ』など児童文学を題材に創造的なパレードを展開、2018年は『オズの魔法使い』をテーマにドロシーや仲間たちが巨大人形として登場し約19万人を魅了した。こうした多彩なテーマの積み重ねが、香港の街を毎年幻想的な舞台へと変え、若者や観客に強い印象を残してきた。
今年のナイトパレードは童話「ピノキオの冒険」をテーマに、香港のアーティストたちが制作した巨大人形や衣装が街を彩る。利園一期(Lee Garden One)の正面入り口から始まり、恩平道、白沙道、利園道、加路連道を経て希慎廣場(Hysan Place)へと進み、再び利園一期(Lee Garden One)へ戻るルートで行う。夜空の下、五体の光る巨大人形、8種類のカーニバル衣装、4つのダンスグループが登場し、約100人のパフォーマーが観客を魅了する。
利園(Lee Garden)エリアでは子どもや家族向けのワークショップを開催。12月6日には物語の朗読で始まり、親子で人形や光るヘッドドレスを制作する体験も用意する。参加は利園アプリを通じて事前登録が必要。11月29日まで「Mystery Box Game」を展開し、利園エリアの店舗や外壁に設置されたQRコードを探して読み込むと、参加店から総額1,000香港ドル以上の賞品が当たる仕組み。まち歩きとゲームを組み合わせた仕掛けで、来訪者に新しい発見を提供する。
イベント当日は、利園一期(Lee Garden One)と利園二期(Lee Garden Two)でフェースペインティング体験や「ピノキオ帽子」の配布、インタラクティブゲームを行う。参加者は利園アプリを通じてポイントを獲得し、テナント提供のショッピングやダイニング電子クーポンと交換できる。パレード終了後も、巨大人形の一部は12月中、利園一期(Lee Garden One)のオフィスロビーに展示する。