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香港人のベテランパン職人が香港島南区に新店 日本の製パン技術を香港で

代表商品の「シーソルトロールシリーズ(海鹽卷系列)」

代表商品の「シーソルトロールシリーズ(海鹽卷系列)」

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 香港島南区の大型商業施設「The Southside(ザ・サウスサイド)」に昨年12月21日、新たな日本式ベーカリー&カフェ「366 San Roku Roku Pan(サンロクロクパン)」(Shop Unit G49, G/F, The Southside, 11 Heung Yip Road, Wong Chuk Hang TEL 2711 2366)がオープンした。運営はTaste Gourmet Groupで、「都市生活の慌ただしいリズムの中で、毎朝の一切れのパンが穏やかな時間をもたらしてもらえたら」と日本の製パン技術を香港に紹介する。

サラダや朝食プレート、スペシャリティドリンクを店内メニューで提供

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 同店がオープンした黄竹坑(Wong Chuk Hang)駅直結の大型商業施設「The Southside」は、2023年末に開業し、南区初の本格的なショッピングモールとして約27万人が居住する南区住民が利用している。売場面積は約51万平方フィートに及び、約130店舗が入居する。

 香港では近年、日本式ベーカリーの人気が高まっている。特に「ふんわり」「もちもち」といった食感を持つパンは、若年層からファミリー層まで幅広い支持を得ている。ブランド名の「366」は、うるう年を含めて一年366日、毎日手作りのパンを提供する意味を込めた。ブランドロゴにはダックスフントが描かれ、「日常に寄り添う存在」をめざして考えたロゴだという。

 ベーカリーを率いるのは、約30年の経験を持つベテランパン職人である何永強さん。香港の複数の有名ベーカリーで腕を磨き、独自のブランドも立ち上げてきた。日本の職人の下で修業を積み、現地での研修も重ねたことで、日本式製パン文化にある細部へのこだわりや時間のリズム、素材の調和などを学んだという。現在はチームを率い、発酵時間や温度管理を徹底しながら、弾力と繊細な層を持つパンを毎日作っている。「パン作りは忍耐と工程管理の積み重ね。毎日の手ごねや折り込みに、敬意を込めている」と何さんは話す。

 使用する原材料は日本とフランスから輸入する。日本産の小麦粉、天然酵母、日本産の卵、北海道産3.6牛乳、沖縄の海塩、そしてフランス産のバターとクリームを使用し、水分量や発酵時間を細かく調整して、柔らかく軽やかで層の際立つ食感を追求した。

 代表的な商品は「シーソルトロールシリーズ(海鹽卷系列)」と「ベーグルシリーズ(貝果系列)」。シーソ ルトロールは東欧の伝統的な塩棒パンを日本流に再解釈した。沖縄の海塩とフランス産バターを使い、外は軽く香ばしく、中は柔らかく空気を含んだ食感に仕上げた。定番のオリジナル味に加え、海苔と黒トリュフを組み合わせた濃厚なバリエーションや、旨味が強くほのかにスパイシーな明太子フレーバーなどのラインアップも用意する。

 ベーグルシリーズは低温長時間発酵でグルテン構造を強化し、もちもち感と柔らかさを両立させた。沖縄の海塩を使い、外は香ばしく中はもちもちプレッツェルのような風味もある「海鹽鹹水貝果」、青葱の香りとクリームチーズのなめらかさが調和した青葱クリームチーズの「青葱●酪貝果」、海苔・豚肉のでんぶのような甘じょっぱい「肉鬆」、イカの食感が重なり合う「海苔肉鬆●魚貝果」、甘さ控えめのあんこと発酵バターを組み合わせた「低糖紅豆發酵牛油貝果」などさまざまな種類を並べる。

 店内にはイートインスペースを設け、パンとともにサラダや洋食、コーヒーなども提供する。サワードウブレッドの上にトリュフ卵炒め、焼きキノコとビーツを載せたセット(82香港ドル)や、ポークに目玉焼き、ワカモレにミニトマトを載せたセット(98香港ドル)のほか、塩パンを添えた「366 All Day Breakfast」(98香港ドル)も用意した。ドリンクも通常のコーヒー(ホット=38香港ドル、アイス=42香港ドル)だけでなく、「静岡有機抹茶ハンドドリップコーヒー」や「沖縄黒糖抹茶豆腐カフェラテ」(同58香港ドル)など日本の素材にこだわるドリンクも展開する。

 営業時間は8時~20時。

 ●=女へんに乃、●=魚へんに尤

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