アジア最大・現代アート展「アートバーゼル香港」開幕-各地でアートイベント同時開催

「teamLab★(チームラボ)」のデジタルアート作品を楽しむ来場者

「teamLab★(チームラボ)」のデジタルアート作品を楽しむ来場者

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 コンテンポラリーアート界でアジアに注目が集まる中、5月23日、湾仔香港コンベンション&エキシビション・センターで「Art Basel Hong Kong」(アートバーゼル香港)」が始まった。

JWマリオットで同時開催中の「アジアコンテンポラリーアートショー香港2013」

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 アジア最大のコンテンポラリーアートのイベントとして例年開催されてきた「アート香港」。今年は「アートバーゼル香港」となってスケールアップした。アートバーゼルとしてはアジア初開催となる。

 会場は4つのセクターで構成。絵画が並ぶ「Galleries (ギャラリー) 」の間の柱周辺の空間を利用する「Encounters(エンカウンター)」セクターでは、世界から主要なアーティストたちによる大規模な彫刻やインスタレーションを展示。キュレーションは東京都現代美術館チーフキュレーター長谷川祐子さんが担当する。

 3階では初日、MIZUMA ART GALLERYのスペースに人が集まり、「teamLab★(チームラボ)」のデジタルアート作品「世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う / United, Fragmented, Repeated and Impermanent World」に見入っていた。作品の前に立ち、手をかざすとセンサーが動きと音に反応するピクセルアートで、江戸時代中期の絵師、伊藤若冲が画面を細かい升目に区切って彩色した「升目画」の技法を取り入れ、デジタルアートに仕立てている。

 チームラボの宮崎智子さんは「これまでアートは作品を出す側と見る側に境界線があったが、チームラボの作品は、見る側も参加することで一つの作品が生まれる」と、作品・会社の魅力を話した。今回出展の作品の制作期間は約1年。作品を一人で作り上げることは難しく、「制作メンバーが協力して作り上げた結果生まれた作品」だという。

 会場にはほかにも日本から22ギャラリーが参加し、世界から250の名前の通ったギャラリーが一堂に介す。

 期間中は、「アジアコンテンポラリーアートショー香港2013」も同時開催。昨年も好評だったホテルの客室を使ったインスタレーションで、才能ある若手と中堅の芸術家の作品を紹介する。

 今年は場所をJWマリオットホテルに移し、16カ国75ギャラリーが300の作家による作品を紹介。ホテルの27階~30階の4フロアを全て貸し切って行われる。ワインやシャンパンなどのドリンクが無料で振る舞われ、グラスを片手に各部屋を回りながら、アーティストとの会話を楽しむこともできる。

 アートバーゼルの開催時間は12時~19時(最終日は17時まで)。入場料は、1日券が250香港ドル、2日券(23日・24日、25日・26日)が450香港ドル。アジアコンテンポラリーアートショーの開催時間は12時30分~20時30分。入場料は120香港ドル。チケットは共に会場と、オンライン「HK TICKETING」で購入できる。26日まで。

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