香港・銅鑼湾にある登龍街の商業ビル「VPOINT」内(Shop A, 3/F, V Point, 18 Tang Lung Street, Causeway Bay, Hong Kong Tel:3705 2508)にちゃんこ料理店「鵬(Ho)」がオープンして1カ月がたった。運営を手掛けるのは「エキサイティングジャパン」。
東京・銀座に本店を構える同店。香港は2号店で海外初出店となる。横綱・白鵬関を輩出した宮城野部屋の「秘伝の味」が楽しめるとあり、日本でも話題を集めたことがある同店。2月は白鵬関も来港した。
繁華街の銅鑼湾にありながら、天井が高く、広いスペースを使った店が多い同ビルの3階に和風造りの店内が特徴。店舗面積は約1300スクエアフィート。席数は、L字型カウンター席13席、個室を含むテーブル席31席の全44席。テーブルや椅子は淡い木目調をベースに、店内には白鵬関の手形や化粧まわし、相撲の番付表などを飾る。
メインメニューは、「つみれちゃんこ鍋」(ランチ=190香港ドル、ディナー=260香港ドル)。鶏ガラと鰹節を合わせ、3時間ほど煮込むだしをベースとし、「しょうゆ」「塩」「みそ」「四川風味」の4種類を用意する。つみれは、日本産の鶏肉を使い、店の厨房でミンチにするなど手作りしている。ちゃんこ鍋には、玉ネギ、キャベツ、モヤシ、春菊、白菜、もち巾着、三角揚げ、ワカメを入れ、豚バラ肉、うどんは別皿で提供する。具材の追加注文にも対応する。オプションメニューは、水菜、エノキダケ、鶏肉つみれ、アジのつみれなど計19種類(各18香港ドル~)。宮城野部屋の本場の味を香港でも味わえるとあり、地元ファンも増えているという。
エキサイティングジャパン、ダイレクターの山田淳一郎さんは「相撲部屋には、中学を卒業したばかりくらいの若い子たちが入ってくる。相撲部屋での生活は、親方が父親、弟子が子どもの関係のようになることから、お父さん(お父ちゃん)と子ども=『ちゃんこ』という呼び名になった」と話す。「香港の人たちは日頃から好んでスープを飲む習慣がある。ちゃんこ鍋の味は香港人の間でも受け入れられると思う。たくさんの方に白鵬を育てた味を楽しんでもらえたら」とも。
ランチタイム、ディナータイム共通して、ちゃんこ鍋のほか、刺し身、すし盛り合わせ(以上、380香港ドル~)など日本直送の海鮮メニューも取りそろえる。サイドメニューは、「卵焼き」(30香港ドル)、「イカの沖漬け」(78香港ドル)、「宮城野部屋からあげ」(88香港ドル)などを用意。ランチは丼メニューを中心に、「ばらちらし丼」(108香港ドル)、「ネギトロ丼」(118香港ドル)など。コースメニューは、「おまかせコース(前菜、刺し身3種、アワビとダイコンの煮物、和牛ステーキ、すし5貫、天ぷら、ちゃんこ鍋、自家製デザート)」(580香港ドル~)を用意する。
営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時~23時。