香港最大のテーマパークの一つ「海洋公園(Ocean Park)」が建設を進め昨年9月にオープンした「香港海洋公園水上樂園(Water World, Ocean Park Hong Kong)」(33 Ocean Drive, Aberdeen, Hong Kong TEL 3923 2323)が8月6日、専用フェリーを就航させた。香港仔(Aberdeen)と鴨●洲(Ap Lei Chau)を巡り、新たに建築されたウオーターパーク用のふ頭に到着するルートになる。
ウオーターパークはオーシャンパークとは独立した形で運営されており、一般の入場料も、ウオーターパーク=460香港ドル、オーシャンパーク=498香港ドルと異なる。年中楽しめる全天候型の水をテーマにしたパークで、コロナ禍の2021年9月21日に開業した。5つのゾーンにウオータースライダーやフリーフォール、さまざまなタイプの波が押し寄せるプールなどがあり、蒸し暑い香港ではニーズの高いテーマパークとなっている。
ウオーターパークは香港仔海峡(Aberdeen Channel)に面し、オーシャンパークの山側の施設である「高峰楽園(The Summit)」の西側に造られた。そのため、MTR海洋公園駅(Ocean Park Station)下車後、専用シャトルバスに乗らなければならず、アクセスの悪さがネックとなっていた。
そこでウオーターパークは、海に面していることを利用して新しくふ頭を建設。8月6日より、土曜・日曜限定で1日4便、フェリーを就航させることにした。
ウオーターパークに向かうルートは、香港仔碼頭 (Aberdeen Pier)を出発し 鴨●洲觀光●●碼頭(Ap Lei Chau Sightseeing Sampan Pier) を経由して 海洋公園大樹灣碼頭(Ocean Park Tai Shue Wan Pier)を結ぶ。9時30分と10時30分にそれぞれ香港仔碼頭を出発する。逆のルートは、海洋公園大樹灣碼頭を出発し、鴨?洲觀光??碼頭を経由して香港仔碼頭に到着する。出発時間は19時と20時で、所要時間は約30分。
船の大きさは、長さ=21.64メートル、幅=5.68メートルで66トン。座席数は80で先着順。ウオーターパークまたはオーシャンパークの利用客のみが乗船でき、乗船時にチケットを提示する。料金は無料。船内の雰囲気はマカオに向かうフェリーのような感じで、海をイメージして青を基調とした座席に仕上げた。先頭側に備えた2つの大型ディスプレーで、ウオーターパークや海にまつわる映像などを流す。
同ルートは、同所へのアクセス向上のみならず、フェリーに乗って香港島南側を楽しめる要素もある。香港仔周辺は避風塘(Typhoon Shelter)の要素が強く、多くの船がひしめき合いながら停泊している。これらの船の合間を縫って航行するほか、今はなき珍寶海鮮舫(Jumbo Floating Restaurant)があった場所の横を通る予定。
●=月へんに利。●●=船へんに山、船へんに反。