ゼンショーホールディングスは6月29日、香港に回転ずし「はま寿司」(Shop 1,1/F, 238 Nathan Road, KLN)1号店をオープンした。地下鉄佐敦のE出口から近い彌敦道道沿いで、くしくもスシロー1号店がオープンした場所と同じエリア。スシローと彌敦道を挟んだ向かいに出店した。同社は香港で着実に「すき家」を成功させる中、日本国内では500店舗以上展開する「はま寿司」の開店に踏み切った。
オープンを記念し、「開業祭」としてサーモンの大切り「大切生三文魚」を1皿17香港ドル、特選厚切り本まぐろ大とろ「特選大切藍鮨呑拿魚大●羅」を22香港ドルに設定した。北海道からのホタテ(22香港ドル)やオーストラリア産和牛のローストビーフ(17香港ドル)なども並べる。
店内はシンプルな内装で、4人がけのボックス席を中心にカウンターも2列用意し、約125人を収容できる。予約は事前のネット予約とウオークインから選ぶことができるが、オープン当初ということもあり、予約は7月末まですべて埋まった状態。ウオークインにも開店前から多くの人が並んでいる。
注文はタッチパネル式でオーダーする。レーンに曲が流れ、皿が到着する。価格は4段階で、安いものから12香港ドル、17香港ドル、22香港ドル、27香港ドルに設定した。しゃりは小さめで日本産のコシヒカリを使う。
香港人が好むサーモンだけで23種類のメニューを用意し、「生サーモン(三文魚●)」「炙(あぶ)りやきとろサーモンブリュレ(炙焼焦糖三文魚●)」(以上12香港ドル)」、「ハラススライスアボカド(牛油果三文魚●)」や、イクラを載せた「大切りハラススライス(三文魚●大切三文魚●)」(以上22香港ドル)など。マグロ類は12種類で、「まぐろ(?拿魚)」「びんちょうまぐろ(長鰭呑拿魚)」「漬けまぐろ(醤漬呑拿魚)」(以上12香港ドル)のほか、サーモンと同じようにアボカドや大根おろしをのせた握りも並べる。
しょうゆは5種類あり、オリジナルの「だししょうゆ」のほか、関東風として「濃口」、北海道の「昆布」、四国の「ユズぽん酢」、九州の「さしみしょうゆ」も用意した。減塩しょうゆもオーダーできる。
みそ汁はアオサ(12香港ドル)とアサリ(17香港ドル)で、うどんはきつねうどん(25香港ドル)、牛肉たっぷりうどん(27香港ドル)など4種類。えび天そば(27香港ドル)も提供する。
香港人が好むような軍艦からネタがあふれる「三文魚富士山軍艦」(22香港ドル)は2貫の上にサーモンのたたきを山状に載せ、上にイクラを少し載せた。ほかにもトロと白身魚も同様に富士山シリーズを用意。
すし以外のメニューは、たこ焼き「章魚焼」、ポテト「香脆薯條」(以上12香港ドル)、チーズコロッケ「北海道芝士薯餅」(17香港ドル)、唐揚げ「炸鶏」(17香港ドル、22香港ドル)、天ぷら盛り合わせ「HAMA天麩羅併盤」(27香港ドル)など。
デザートもチョコレートパフェや抹茶の和風パフェ(以上29香港ドル)のほか、バニラ、チョコのアイスクリーム、チョコレートケーキやミルフィーユ(以上22香港ドル)、三色団子など幅広く用意する。
香港Zensho社の林豊樹董事副總經理は「はま寿司では70種類以上のすしやサイドメニューなどを手頃な価格で提供し、タブレット端末や提供レーンを使って、全てのすしは注文を受けてから作り、お客さまの元へ迅速に届ける」と話し、「香港は国際的な市場であり、日本のすしが大好きな人々でにぎわっている。弊社にとって、香港は海外での事業拡大に重要な拠点。私たちは、香港のお客さまに安全でおいしいすしを手軽な価格で提供することを約束する」と続ける。
営業時間は10時30分~22時30分。
●=月へんに南、 ●=手へんに施のつくり、●=米へんに子。