食べる

香港にハンバーグ専門店「肉肉大米」進出 日本産の和牛、米、卵を使う

日系のハンバーグ専門店「肉肉大米(NikuNiku Oh! Kome)」は10月3日、沙田のニュータウンプラザに香港1号店をオープンした

日系のハンバーグ専門店「肉肉大米(NikuNiku Oh! Kome)」は10月3日、沙田のニュータウンプラザに香港1号店をオープンした

  • 8

  •  

 中国本土で展開する日系のハンバーグ専門店「肉肉大米(NikuNiku Oh! Kome)」(Shop No. 108, 1/F, Phrase 1, New Town Plaza, 18-19 Shatin Center St., Sha Tin, N.T.)の香港1号店が10月3日、香港・沙田駅直結の商業施設「ニュータウンプラザ」にオープンした。香港でも初日から常に満員の客入りとなり、上々のスタートを切った。

店内はコの字のカウンターで1人でも入りやすいつくりに

[広告]

 日本やアジアで700店舗以上のレストランを運営する「物語コーポレーション」が展開する同ブランドは、中国市場向けに開発した業態で、1号店は2022年に上海でオープン。その後、深●や杭州などにも展開を進め、現在は中国本土に16店舗を構える。店頭で肉をひいた牛100%のハンバーグを、出来たてで提供する専門店として人気を集め、既存店では行列ができるなど注目を集めてきた。

 店舗面積は38坪。店内には2つの焼き場をメインとしたライブキッチンと、それを囲むようにカウンター席を40席を設け、客席からは目の前でハンバーグが焼き上がる様子を楽しめるようなレイアウトとした。 全ての客席には、焼きたてのハンバーグを温かいまま提供するための保温用のプレートも設置する。出来たての様子が伝わるよう、肉をひきハンバーグに成型する調理場や、精米機も店内の見える場所に配置した。店内で精米したての米を軟水で炊く。

 香港進出に当たっては中国本土とは違い、日本産の食材を使うことにこだわった。中国本土の店では和牛を使えないが、香港では九州産の黒毛和牛を使い、USビーフとミックスしたハンバーグを提供する。米も東北産「にじのきらめき」を日本から玄米で取り寄せ店内で精米するほか、鶏卵も日本産の生食可能なものを用意する。

 ハンバーグは通常メニューの「ハンバーグ」「チーズハンバーグ」と、定期的に変わる「期間限定ハンバーグ」を含めて計3種類。ご飯とみそ汁、ハンバーグ横に添えるブロッコリー(お代わり自由)を卵と共に、セットメニューとして提供する。1個95グラムのハンバーグは2個から注文可能。「ハンバーグ2個セット」(95香港ドル)、「チーズハンバーグ2個セット」(125香港ドル)、「ハンバーグ1個、チーズハンバーグ1個セット」(110香港ドル)など、味の組み合わせと個数によって、価格が変わる設定とした。オニオンソースやわさび塩こうじなど計8種類のソースも常時提供する。

 チーズハンバーグは、チーズをのせたハンバーグを保温プレートの上にのせて運んだ後、さらに客の目の前で仕上げにチーズを削りかけ提供する。10月の期間限定メニューは、カニ肉と大根おろしを使った和風の「カニおろしポン酢ハンバーグ」を用意した。

 香港への出店について、同社上級執行役員の堀誠さんは「香港はもともと出店計画はありながらも、商業人口が多い場所に出店できるまで待っていた」と語り、香港から中国本土へ進出する企業も多い中、「逆に先にハードルの高い中国本土で展開していたことで、日本の価値が分かる香港での展開はしやすい」と手ごたえを見せる。「香港、中国、日本の食文化には類似点があり、特に肉とご飯の組み合わせが多く、『ご飯が進む料理が美味しい』という考えがあることが、このブランドを展開する決め手となった」と振り返る。「香港は日本のおいしい料理や文化が理解されるマーケットであり、本物を提供すれば受け入れてもらえると思っている。ひきたて、焼きたて、炊きたての、出来たてをコンセプトとする当業態のこだわりを、香港のお客さまにも感じてほしい」とも。

 営業時間は11時~22時。

●=土へんに川。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース